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【出産レポ】38週0日・予定帝王切開で無事に娘を出産しました

妊娠後期から、切迫早産やら胎児発育不全やらでトラブルが重なり、2ヶ月近くの入院の末、最後まで逆子が直らなかったので、予定帝王切開にて無事に出産を迎えました。

今回は初めての出産にして初めての帝王切開を経験した、出産から退院までの備忘録を残したいと思います。

↓妊娠後期のピンチの数々の入院記録は以下の記事からどうぞ

逆子での破水は危険なので一時退院は叶わず、出産日まで入院コース

31週から入院して、逆子が直れば37週で退院して陣痛や破水を待つ予定でしたが、我が子は36週をこえても頑なに逆子ポジションをキープしていたので、予定帝王切開となりました。

(ちなみに、出産後に胎盤と臍帯を見て予測したことですが、臍帯が短めだったのが、逆子の原因だったかも、とのこと。95〜97%の逆子が自然と直る中、うちの子は3〜5%の確率で、胎盤からの栄養を近くでとって自分の命を守るために逆子だったのかと考えると本当に神秘ですよね。)

あらかじめ手術が決まっているというのは緊張するし、お腹を切るんだ…という不安と恐怖は正直出産直前までありましたが、妊娠後期のお腹の苦しさや逆子の胎動の痛さもだいぶしんどかったので、早く産みたいという気持ちも大きかったです。

いずれにしても逆子の状態で破水すると、赤ちゃんの命に危険があるため、出産の当日まで張り止めの点滴を続けることになり、一時退院することなく出産を迎えました。

出産前日から出産翌日まで夫と一緒の部屋で宿泊させてもらえた

これは私の中でかなりありがたかったです。まだまだコロナ禍で立ち会い出産や面会ができない病院もある中、うちの病院は個人病院だったので、院長先生の方針や厚意で、旦那さんのみ立ち会いができました。

さらに長期入院で、妊娠後期にほとんど一緒にいられなかった私たち夫婦にとっては、出産前後の2泊を近くで過ごせたのは本当に心強かったです。

夫には直前にPCR検査を受けてもらい、無事に陰性証明が出たので、前日はお部屋で他愛もない話をしながら、むくんでしまった私の足をマッサージして緊張や不安を和らげてもらいました。

朝イチであっという間に始まった帝王切開そして出産

緊急帝王切開が入ると、予定帝王切開はどんどん後倒しにされてしまうので、私が不安な気持ちでずっと待っていることのないようにと、看護師さんたちがいつもより早めに来て準備をしてくれました。

出産当日も看護師さんたちとコミュニケーションをとって緊張をほぐせたので、入院してて良かったと思えた瞬間でした。

朝8時前には準備が始まり、点滴交換をして、血圧を測って、着替えて手術室で待機。先生が来るまでの手術室での待機時間が1番不安と恐怖で、アゴが自然と震えてくるくらい緊張してました。

院長先生が来て麻酔を打たれて(院長先生は麻酔が上手らしく一発でスムーズに入れてもらえた)、手術台に寝かされて、麻酔が効いてきたら手術開始。

午前8時半過ぎに始まり、夫が手術室に入ってきて、先生や看護師さんが緊張をほぐすために「もうすぐ赤ちゃん出てくるよ」とか「パパにへその緒切ってもらうからね」と声をかけてくれて、あっという間に5〜10分くらいで赤ちゃんが出てきてくれました。

出てきたばかりの赤ちゃんは胎脂まみれで、それを看護師さんが拭き取りながら赤ちゃんをさすって産声をあげさせてくれます。

泣き声を聞くまでは私も夫も不安な顔でしたが、元気な泣き声を聞いた瞬間、私も一気に涙が出て心から安心しました。

その後は手術を続けながら、赤ちゃんと夫と3人で写真を撮ってもらって、赤ちゃんと夫は別室へ移動。私のオペはその後も続きました。

眠くなる麻酔で気分が最悪だった術中

出産後、手術が終わるまで眠くなる麻酔を使うか聞かれて、寝てる間に終わりたいと思ったのです即答で麻酔を使ってもらったのですが、これはちょっとミスったかなと。

眠くはなるんだけど、完全には寝落ちできない中途半端な状態になってしまって、ずーっとジェットコースターに乗ってるような、ぐるぐると目まぐるしく頭の中のシーンが変わっていって、今までの過去の光景が出るのに、そこにいる人たちを誰も思い出せない、まるで他人の記憶のように感じる、死ぬ間際の走馬灯ってこんな感じなのかな?あれ、私このまま死ぬのか?と本気で思うほど最悪の気分でした。

朦朧とする意識の中で手術は終わりましたが、後から聞いたら出血量がかなり多かったらしく、あのときのが本当に死ぬ間際の走馬灯だったら…と考えるとゾッとします。出産は本当に何があるかわからない。命懸けですね。

帝王切開は出産後からが本当の闘い

赤ちゃんにとっては命がけで頑張らなくても、少ない危険で出てこれる帝王切開。

特に私の場合は予定帝王切開だったので陣痛を経験することなく出産を迎えたので、その分産後に一気に押し寄せてくる傷口の痛みと後陣痛と闘わなくてはなりませんでした。

麻酔が切れ始める術後3時間、どの体勢になっても痛くて、痛み止めの座薬を入れてもらったけど、劇的な効果は感じられず、呼吸もしづらくなって酸素マスクをつけながらひたすら痛みに耐えていました。

さらにここにきて高血圧を発症してしまい(おそらく出血多量が原因?)高血圧を抑える点滴を入れたり、いろんな点滴が入っていたので、痛み止めの点滴が後回しにされてた気がします。

あまりの痛みで会話もできず、夫いわく20〜30分に1回はナースコールをして「痛み止め…痛み止めをください」と繰り返し言っていたようです。

途中で新生児室の看護師さんが赤ちゃんを連れてきてくれたけど、今は赤ちゃんなんかどうでもいいからこの痛みをどうにかして、と思ってしまっていました。

病院によっては、鎮痛効果の高い硬膜外カテーテルの痛み止めを使うようですが、うちの病院はその選択肢がなく、座薬・点滴・内服薬の対応でした。

この術後の痛みが本当にトラウマになりそうなので、第二子を考える時は、硬膜外カテーテルの痛み止めを使える病院を優先的に選びたいと思っています。

手術の6時間後には自力歩行させられるというスパルタ

座薬・点滴・内服薬(ロキソニン)の順番で、ある程度痛みが落ち着いてくるのが術後6時間ほど経った頃。

うちの病院は血栓予防のため、6〜7時間後には自力歩行の練習を始めます。痛くて自力で立てる気がしなかったけど、私の場合は正直横になっている方が気分がすぐれなかったので、必死で起き上がって、ガクガク震える足で立ち上がり、点滴台にしがみついておばあさんのように一歩一歩看護師さんに支えられながらなんとか歩きました。

看護師さんにはあれだけ出血して6時間後にこれだけ歩けるのはすごい、と言ってもらえましたが、正直これはかなりのスパルタだなと思いました。

尿道カテーテルもはずれて、なんとか自力で個室まで行けるようになりました。

産後の入院と初めての赤ちゃんのお世話

出産当日は夕方にお部屋に戻り、流動食のおかゆを食べてベッドへ。夫が一緒の部屋にいたので、足やふくらはぎのマッサージをしてくれたり、痛みが少しでも紛らわせるように話をしたりと、かなり救われました。

そして産後翌日から早速赤ちゃんの授乳指導が始まり、産後の回復を優先しつつも、なるべく母子同室で赤ちゃんとの生活を慣らしていく日々が始まりました。

正直、帝王切開の傷や後陣痛の子宮収縮の痛みがきつい上に、2ヶ月の入院生活で完全に体力がなくなっていたので、個室で一人で赤ちゃんを見ている間は、ずーっと気を張ってしまって体はあまり休められませんでした。

早く退院して家に帰って夫に会いたい、夫と一緒に娘を育てたいという気持ちが日に日に増していきました。

フリーランス夫婦の親1年生がここから始まる

出産から6日後、ついに長い長い入院生活が終わり、退院の日を迎えました。子育ての本番はこれから。まだ首も座らない小さな小さな赤ちゃんとの生活は、私にとっても夫にとっても未知の世界ですが、夫婦で子育て奮闘していきます。

うちは夫婦で合同会社を立ち上げ、二人ともフリーランスとして仕事をしているので、夫も私も子どもが生まれたら半年間は育児を優先すると決めて準備をしてきました。

一人っきりで子育てしなくていい、夫と一緒に子育てができることに大きな安心と精神的安定を感じています。親1年生のフリーランス夫婦として愛おしい娘と向き合っていきたいと思います。

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