未完成婚~カミングアウト編~「お母さん、私、処女です。泣」
未完成婚にかなり悩んでいた私の、前に進むきっかけになったできごとのひとつとして、
「アウトプットを始めた」
というのがあります。
それまでは、本当に、
誰にも話せない、話したくない、辛い、言葉にできない、……そんな気持ちを視界に入れるのが精一杯で、アウトプットどころではありませんでした。
こんな夫婦が(自分事だけど)いるなんて、ありえるなんて、知らなかった。ただただ驚き、ショックでした。
だから、アウトプットなんてできなくて当然だし、正常な反応だったと思っています。
でも、なんだったかなー。
きっかけは覚えていないのですが、結婚から3年ほど経ったタイミングで、仕事から帰ってきて晩御飯の用意をして、なんだか涙が勝手に落ちてきて、辛さが脳の飽和をこえてしまいそうな、そんな気分になった日がありました。
そのときなぜか、離れて住んでいる母が脳裏に浮かんだんですよね。
で、たぶん、母なら「なんで?!」って聞いてくるだろうけど、例えば離婚しろとか、怒り狂うとか、そういう反応は無さそうだな、と思ったんですよね。
で、よし、なんだかわかんないけど、
このままだと私無理そうだから、
とりあえず言うぞ!と。
【電話】
クリオネ(feat. 心臓バクバクさせつつ号泣)※以下、「ク」に省略
「……お母さん……」
母「な、なによ……どうしたの??……」
ク「あ゛の゛ね゛ぇ゛……う゛うううええええ……!!」
母「な、何?!どうしたの?A男さん(夫)と喧嘩しちゃったの……??」
ク「……お母さん、私、辛くて。自分の親にすら隠しながら生きるの、辛くて。……だから、驚くだろうけど……私ね、処女なの。」
母「……へええええ??……(驚愕)」
……思い出しても泣きそう。
そしてよく言った、私。笑
母は、こちらの想定通り、変なアドバイスをするとか、怒るとか、そういったことはなく、
むしろ、
母「あのね、実はお母さん、そうじゃないかなって思ってたのよ~。」
と、絶妙なマウントをとられ(笑)、
この人だてに私の親やってないなと思いました(上からの謎マウント返し!笑)。
※母は職業柄、どうやらこちらが想定しているよりもはるかに多くのバリエーションに富んだ方々を見ているらしい。未完成婚についても、そういう夫婦がいるということを既に知っていたらしいです。で、私の言動や雰囲気から、なんとなく察していたとか。
まあ、あと、
「なんで?!」は、聞かれて、それはそのとき、答えられなかったんですけどね。
お互い戸惑いつつも状況を伝えることができた、という表現になるのかなあ。
このカミングアウトで、自分の中で何かがほぐれ、かなり楽になりました。
はあ~。親ガチャ?っていうの?そんなのあるなら、私は大当たりだなって思いますね。
学生時代は、それはそれは非常にとても豪快に反抗しておりましたが。ははははは。
われ、終電逃してお母さん起こすなよー!笑
えっと、
ここから、信頼できる友人に話す、インターネット某所に辛さをとつとつと投稿する(笑)、カウンセリングを受ける、といった行動に繋がっていき、段々と、自分のおかれている状況を客観視できるようになっていったと思っています。
感謝、ですね。
それから、私、たぶんめちゃくちゃラッキー。
母よ、ありがとう。
(ちなみに、父に言うのはパニックになりそうだから今は止めておこう、と母からのストップがかかり、今もその状態は続いています。必要なら言おうかな、と思いつつ、特にタイミングもなく。異性の家族ってなんとなく心理的距離が違いますね。難しい!)
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