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ふたつの出会い

きょうは、プールに行きたくなって車が必要なので、夫を朝駅まで送っていきました。そのままプールを目指したのですが、車線変更がうまくいかずナビが言う通りに知らない道を走りプールに着きました。

障がい者などの使う4台の駐車枠が建物入口付近にあるのですが、「思いやり」と書かれたスペースに停めてLINEで夫にメッセージを入れていたら、係の人がやってきて、一時利用の紙を置いていきました。

あ、このスペースは単純な障がい者用ではないのかと思い、ちょっと停めずらいけれど「思いやり」の表示の無い方に車を移動させました。

そしたら、係員の人が来て、障がい者手帳を見せると、先ほど車に置いた紙を持っていきました。どうやら別の方と勘違いされたようです。

そして、トレーニングルームのビギナー講習の時間をたずねたら、この日も午後2時から、トレーニングルームの利用は諦めてプールで泳ぐことにしました。

これで3回目になるプールは、使い勝手もわかっているので、利用もスムーズです。ロッカー室が混んで無かったので、ロッカー前でささっと着替えを済ませてしまい、タオルを持ってまずは観客席にタオルを置きに行きます。

それから、プール利用前のシャワーを浴びて、歩くコースを往復しました。

水に入ると浮力があるので股関節への負担が少なく、水圧があるので、運動効果抜群です。水中ウォーキングで体をほぐしたら、隣のフリースペースでクロールの練習をしました。

息継ぎはできないから、最初は息継ぎ無しで途中立ち上がりながら、50メートル。ここでプールからあがってビート板を取りに行きました。ビート板を使って、片手で息継ぎの練習をしながらしばらく泳いで、またプールからあがってビート板を返します。

次は、背泳ぎでどれくらい泳げるか試してみました。最初のウォーミングアップがよかったのか、なんと生まれてはじめて50メートルを泳ぎ切ってしまいました。背の低い私は子供の頃通った地元のプールでは、足がつかないので、こわくて50メートルを泳いだことがなかったのです。

泳いだり、歩いたりを繰り返しながら、少しプール端で体を休めていたら、私より高齢の女性の方から声をかけられました。

女性「水着、柄が同じですよね?色違い」

私「はい?」

最初は何のことかなと思ったのですが、確かにその女性の着ている水着の柄は、私と色違いです。ここで、ピンときて、もしかしてと思って女性の方を向くと、彼女は、水着がワコール製だと教えてくれました。

そうです。ブレストキャンサーサバイバーの先輩スイマーだったのです。

いまの水着を買ったとき、夫が、いつか乳がん仲間に会えるんじゃないの?などと言っていたのですが、私は、そんなことあるのかなぁと半信半疑で返事をしていたことが現実になって驚きました。

その方は、週に3回くらいは通っているといっていたので、またお会いできたらいいなと思います。

そして、ちょっと疲れてきたので、水深の浅い25メートルプールに行ったら、一方向レーンが空いていたので、また背泳をしたのですが、50メートルプールより水温がやや高くてほっとしていたら、5メートルの旗を見逃してしまい、プールの壁に頭をごつんとあててしまいました(笑)。

50メートルプールに戻り、少し泳いだり歩いたりして、全部で1時間ちょっと体を動かしたので、もういいかなと思い、シャワーを浴びて着替えました。

カーテンのある更衣ルームで着替えていると、外から「〇〇〇さん」と聞き覚えのある声で聞き覚えのある名前を呼ぶ声が盛んにします。あれ?もしかしてと思い急いで着替えてロッカールームに出ると、そこにはまぎれもなく知っている女の子たちがいたのです。

夫が以前所長をしていた知的障がい者の生活介護事業所の利用者さんと職員さん2名づつ。水着に着替えてプールへ向かう準備をしていたところでした。

声をかけると、すぐ私だとわかってもらい。減薬して元気になったと近況を伝えると、とても喜んでもらいました。私もボランティアでいつも楽しい時間を共有していたお子さんたちと職員さんに再会できてうれしかったです。

というわけで、きょうの水泳は、とても実りの多い時間でした。

そして、足繁く通う理由ができてとてもうれしく感じています。


たあこ

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