どうしても、比べることをやめられない


職場で、自分と後輩を比べてしまうことをやめられない。
今の仕事が嫌すぎる理由の70%くらいはそれ。


学校の部活動で‘’後輩‘’という存在をもつようになってから、ずっと後輩が苦手だった。

歳を重ねている自分の方が優れているべきだ!という固定観念があるのか、プライドが高すぎるのか、年少者や自分より人生経験が少ない人に負けてしまうことに耐えられない。

別に自分が特別能力の高い人間でも尊敬されるような人間でもないのに、後輩に評価してもらえないことが悲しくて、劣等感ばかり感じてしまって、一緒にいることがすごくつらかった。

表面的には優しく、仲良くしようと振る舞いながら、心の中では、できる限り関わりたくないなぁとか思っていたりした。


今の職場にいる、2年あとで入社してきた女の子たちにものすごく苦手意識を感じてしまっている。

自分にはない沢山のものを持っている女の子たち。

周りの職員とすぐに馴染んでしまうコミュニケーション能力。
愛嬌。
男性職員たちに頼って助けてもらえる力。
群れて仲間を作って安心感を得られていること。
仕事の飲み込みの早さ。
コミュニケーション能力ゆえに周りの人から多くの情報を得て、うまく立ち回る方法を掴んでしまうところ。
気軽に愚痴を言い合って、ストレス解消できてしまう強さ。
やることはきちんとこなす、新卒社員らしい真面目さと素直さ。


私にはないものばかりで、羨ましくて羨ましくて仕方がない。


もちろん、私が課題評価しすぎているところもあるだろうし、勝手に思い込んでいるだけということもあると思う。

キラキラしているように見えて、実はすごく悩んでいたり、強がっているだけだったり、精一杯だったりするのかもしれないし。
能力がある人は、ある人なりの苦しみもあるだろうし。
誰しも、人に言えない苦しさや痛みを抱えているものだとは思うし。


だけど、そんな彼女たちが抱えているかもしれない苦しみを聞いて理解する努力すらできない。

彼女たちと顔を合わせるたびに、嫉妬と激しい自己嫌悪に勝手に苛まれてしまって、どうしても彼女たちを避けようとしたり、無愛想になってしまったり、仕事上必要最低限の報連相すらする気がなくなってしまうことがある。

教えなければいけない仕事も、教えないままでずるずる来てしまっていたりする。



後輩嫌いを克服しようとして、自分なりにも色々と考えた。

何がそんなに嫌なのか、
本当はどんな関係になりたいと思っているのか、
比較してしまうのは、自分自身のなりたい姿や目標が明確になっていないだけなのではないか、
他人ではなく過去の自分と比べるために、自分はどうなりたいのか。


だけど、どれだけ考えて「こうしよう!」と決意したところで、どうしても嫉妬や嫌悪感はなくなってくれなかった。

苦手なものは苦手だし、羨ましいものは羨ましい。
「自分はあんなふうにはなれないから、やーめた!」って言って諦められたら、どれだけ楽になれるかと思う。



やっぱり、彼女たちみたいになりたいなぁっていう気持ちは変わらないって気づいた。


彼女たちみたいに、周りの人と楽しくおしゃべりしたい。
ビクビクせず、スルっと人の輪に入っていきたい。
心を許せる人たちと笑い合いたい。
愚痴を言い合って、つらさを共有したい。
つらいときは誰かに頼りたい。

足ることを知らない欲張りな私が、
いつか「もういっか、」とあっさり思えるようになるまで

もう少し、この憧れの気持ちを抱えていてあげようと思う。
















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