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翡翠日録

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道端の大きな丸いつるつるした葉っぱに散らばった露たち。うっすらとかかった朝の靄。夜の新宿の摩天楼から落ちてきた雪。冬が終わる気がする。

1/24
日が落ち始めた17時、ビルの間から見えたピンと光る丸い月。眠い頭に焼きつく光だった。夜23時には、星を散りばめたビロードの上で煌々と輝いていた。瞼の裏でまだ輝いている。

1/25
朝、フォッカチオにハムと挟んだポテトサラダ。昼、ゴロゴロポトフに、ピーマンとオイスターソースで炒めた細切りじゃがいも。夜、丸ごとチーズとチンして胡椒をかけたじゃがいもと、ポテトチップス。味の記憶はこんなに曖昧なのに、多幸感だけ覚えている。

1/29
お昼休みは公園でバラを見ながら本を読んでいる。お日様があたって暖かい。バラに水をあげているおじいちゃんがずっと口笛を吹いていて、その曲はちょっと物悲しいメロディーだった。高い音はあまり好きではないのだけれど、小さく遠くから聞こえるマイナー調の音は悪くない。

1/30
1月はだいぶ日々の生活がおざなりになっていたのだけれど、今日はいいかげんにしようと思い、久しぶりにランニングをした。確実に自分ができるものをやりきると、前向きな気持ちになれる。わざわざ自分のために時間を使うことは気持ちがいい。また運動したいと思った。


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