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寒さ

ついにきた。冬だ。
これは完全に冬だ。

毎年のように、冬ってこんなに寒かったかな?
そう思う。
そして毎年のように、
夜になるのがこんなに早かったかな?
そう思う。

会社からでると真っ暗な冬は
めちゃくちゃ働いた気になって
損した気持ちになる。

大好きな夕焼けも会社帰りに見れない。
とても寂しい。

こんなに冬の欠点を書いたのにも関わらず
暑いより寒いほうがいいと思う私は
わがまま極まりない。

このままでは冬に申し訳ないので
私が初めて体験した感動の冬を記しておく。

南国に生まれた私は
積もった雪を見たことがなかった。
ちらつく雪を見た程度。

高校2年生の修学旅行で
東京から新潟にバスで向かった。
前日のディズニーランドで
はしゃぎ倒した私たちは
ほとんど皆、爆睡。

「うわあ、雪だーー」
誰かの叫び声で目を覚ました私は
目の前の光景に釘付けになった。
雪の壁がそびえたつ道をバスが走っていた。
私たちの身長を遥かにこえる雪の壁を
窓にへばりついて、みんなで楽しんだ。

バスを降りて、先生たちの話も聞かず
みんなで雪を触って投げた。
新雪はかき氷よりもフワフワだった。

雪を見るたび、あの感動を思い出す。
本当は海外だったはずの修学旅行だったが
私たちの年はいろんな影響で国内になったが
あの雪の感動を思春期に感じた事に
意味があったと思う。

悔い改めるとあの真っ白な雪のようになり
あのフワフワした雪のようになるのだ。
思わず歓声をあげる、あの雪のように。

たとい、あなたがたの罪が
緋のように赤くても、
雪のように白くなる。
たとい、紅のように赤くても、
羊の毛のようになる。
イザヤ書 1章18節

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