かきごおり【詩】

夏の湿気と興奮を帯びた空気
遠くでたくさんの人がざわめく気配

シロップが混ざり、どろどろに溶けたかき氷
先が開いたストローでただただかき回す
中を覗き込み、きたない色、と君が笑う
ね、と笑いひとさじ掬う

ひとさじを口に運ぶと
暑さにだれた、 夏の夜の味がした

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