通りすがりの魔術師

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因果応報(2)

身じたくを整えながらゆうが言った。 「ピルを処方してもらおうかな。PMSツライし、もう子供を生む年齢でもない」 「娘さんは大学一年、農学部だっけ?」 ゆう自身が実習…

因果応報(1)

「重いだろ?」下から手を回して引き寄せてきたゆうに声をかける。 「大丈夫。ヒロ、こういう時も体重かけないようにするよね」 「こらえるの大変なんだよ。わかったらそこ…

妄想と現実の境界 ③ そして…(2)

そのまま、Rと手近なラブホテルに入った。 タッチパネルで選んだ部屋に入るまで二人とも無言。 (コンビニで買い物する時も必要最低限の会話したしてなかったな) 清楚な…

妄想と現実の境界 ② 出会い、そして…

Rと知り合ったのはX(Twitter)だった。 ポストされるRのつぶやきにちょっとキワドイ表現でリプを付ける。 数多くいるRのフォロワーの中の一人、それだけの存在。 住…

妄想と現実の境界 ① バスルーム

ドアを開けた時に目に入ったのは、片手にシャワーヘッドを持ったまま動きが止まったRの姿だった。 「え?どうして?」片脚をくの字にしたRの問いにシャワーを止めて答え…

因果応報(2)

因果応報(2)

身じたくを整えながらゆうが言った。
「ピルを処方してもらおうかな。PMSツライし、もう子供を生む年齢でもない」
「娘さんは大学一年、農学部だっけ?」

ゆう自身が実習農場の見学に参加した様子をブログに載せていた。
「さすがに19も年の離れたきょうだいはねぇ」
「ご主人には何か言ってるの?」
「まさか、向こうはあたしにまだ生理がきてることもしらないと思うよ」
もう何年もレスだというのは変わらないよう

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因果応報(1)

因果応報(1)

「重いだろ?」下から手を回して引き寄せてきたゆうに声をかける。
「大丈夫。ヒロ、こういう時も体重かけないようにするよね」
「こらえるの大変なんだよ。わかったらそこで力入れないで」
「二度目の後は苦しい?」
「休憩を挟んでるから、そんなことは無いけど…早く抜いておかないと中にゴムが残っちゃう」
「もうちょっとムードのある会話しようよ」

「離れたくないって、ゆうのアソコはピクピクしてる」
耳元でささ

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妄想と現実の境界 ③ そして…(2)

妄想と現実の境界 ③ そして…(2)

そのまま、Rと手近なラブホテルに入った。

タッチパネルで選んだ部屋に入るまで二人とも無言。
(コンビニで買い物する時も必要最低限の会話したしてなかったな)
清楚な感じの横顔を見ながら、缶ビールと軽食の入った袋をテーブルの上に置いて声をかける。
「ハンガーにかけるよ」
渡されたコートと自分の上着をかけ…部屋の中を見渡しているRを後ろから抱きしめた。
そのまま、薄手のニットの上からボリュームのあるバ

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妄想と現実の境界 ② 出会い、そして…

妄想と現実の境界 ② 出会い、そして…

Rと知り合ったのはX(Twitter)だった。

ポストされるRのつぶやきにちょっとキワドイ表現でリプを付ける。
数多くいるRのフォロワーの中の一人、それだけの存在。
住んでいるところも仕事も違う。決してリアルな世界では交わることのない二人のはずだった。

そんな関係に変化が生まれたのは出張が決まった時。
「今度xx地方に出張するんですよ」
「どの辺?」
「○市のあたりですね。夕飯を食べるところ探

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妄想と現実の境界 ① バスルーム

妄想と現実の境界 ① バスルーム

ドアを開けた時に目に入ったのは、片手にシャワーヘッドを持ったまま動きが止まったRの姿だった。
「え?どうして?」片脚をくの字にしたRの問いにシャワーを止めて答える。
「それは…Rの姿を早く見たいから」
「だって、まだシャワー途中」
「だいたい洗ったんでしょ?」
シャワーヘッドを壁のフックにかけ、正面からRを抱きしめる。まだ半勃ちだけど、しっかりと存在感を示しつつあるそれをRの腰に押し付けてみた。

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