妄想と現実の境界 ① バスルーム
ドアを開けた時に目に入ったのは、片手にシャワーヘッドを持ったまま動きが止まったRの姿だった。
「え?どうして?」片脚をくの字にしたRの問いにシャワーを止めて答える。
「それは…Rの姿を早く見たいから」
「だって、まだシャワー途中」
「だいたい洗ったんでしょ?」
シャワーヘッドを壁のフックにかけ、正面からRを抱きしめる。まだ半勃ちだけど、しっかりと存在感を示しつつあるそれをRの腰に押し付けてみた。
「早く全部見せて、元気にしてくれ」
「そんな…」
いきなりの展開にRがうろたえた