私の中のスーパーサイア人
あるとき突然
心の中で猛烈なエネルギー体が発生し
遂にはすべてを巻き込んでメチャクチャにしてしまうようなハリケーンと化していくその自分のことを、私は心のスーパーサイア人と呼んでいる
もうひとり、いや、もう何人目かの自分が、いくところまで行ってしまうだろうそのヤバさにじわりじわりと危機感を感じながら
何もできずにただ見ている
言いましたね
もう後戻りはできませんよ
ねじれてしまった感情はそういいながら反撃への準備をはじめる
後悔することはわかっているのに
踏み出してしまった一歩は引き下がることを知らない
そんな自分が出てくることに驚きながらも、やってしまえ!と後押ししている自分もまた、
いる
きっかけは自尊心をどうしようもなくえぐられたことば
悪気はなかった
そのひとことが、とどめを刺す
悔しくて 悔しくて
どうしようもなく 苛立って
うぅぉぉおおおおおおおおおー
ことばの連打は自分すらも打ちのめす
まだ癒えたなかったんだ
こんなにも悲しかったんだ
何かによって刺さった心の棘は
一体どれほど深くを捉えているのか
自分ですら知ることができない
ふっと正気に戻った時
そこには真っさらなわたしがいた
潤んだ瞳は
遠くを見つめていた