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なの日記「変わらぬ形」

今日は夕方、大丈夫だろうと外へ出たら雨が降った。
小雨だし、戻るのも億劫だし、と前へ進めば進むほど段々と強くなる。
傘を持ってくるべきだった。

と思ったところで気になる事が。
傘の形ってずっと変わってねーな。

この令和になっても傘は風でひっくり返るし、足は濡れるし、なんなら肩も濡れる。カバンも守りきれない形なのに変化がない。
雨で濡れる側の表を内側に折りたためるようになっても、傘をさしている時は普通の傘だ。
小さく折りたたんで持ち運びがしやすいようになっても、さしている時は普通よりちょっと小さめの傘だ。足は濡れる。膝から下、濡れる。はみ出たリュックはなお濡れる。

この傘の形状、傘のあり方。
人間何年もの間に何人もの命が宿っては死んで、命ある限り一度は思っただろう。
傘さしても濡れるところは濡れるし、風吹きゃ濡れるし、強い雨なら諦めろ、と。
ただ人類には致命的な死角があるのだと思う。何処かには有るのだと思うのだ。
どんな天気でも対応できる傘が。
傘とは違う、さらに進化した存在が。

誰か気づいてくれ、閃いてくれ。  なの


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