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子供を勇気づける親のコミュニケーション術

子供の勇気はどこから湧いてくるのでしょうか? 

かっこいい登場人物たちが世界を救うアニメを見たら? 

不遇な主人公が困難に立ち向かって成長していくマンガを読んだら?

手に汗握るスポーツの試合を見て興奮したら?

それもあるでしょう。

でも、ここで言いたいのは、子供のやる気は、”承認”から湧いてくるということです。

では、なぜ、承認が必要なのでしょうか?


【反抗期は自我が揺らぐ時期、だからこそ、承認が必要】

子供は中学生くらいになると反抗期に入り、他者を否定するようになります。
それは自我が不安定になるからです。
したがって、反抗期には、不安定な感情がたくさん出てきます。
この不安定な状態を解消するには、親の承認が必要となります。

親の承認は、子供の自己重要感を高めることになるからです。
自分のことを親が重要だと思ってくれているという感覚が高まると、自我の不安定はそれほどでもなくなります。
ですが、親が「こんなことしてはだめでしょう」というように、承認をしないと、子供の中で自己と他者の間に軋轢が生まれるようになります。
子供の不安定な感情で親が動揺し、親が以前の子供に戻したいとして、承認をしないで、注文ばかりつけていると、非常に大きな軋轢を生むことになります。

結果、子供の自己重要感は生まれません。
だから、親は子供の当たり前に出来ていることに目を向けて承認していく。

承認を通して、子供の自己重要感を高める
ことが、勇気付けのコミュニケーションのポイントになるのです。

【子供が親からの承認を受けて育つと】

親から承認されて育った子どもは、自己重要感が高く、自分で自分を重要だと感じられるようになり、自分を尊重するようになります。

そして、自分の可能性を信じることができるようになります。

自分の可能性を信じることができるようになると、目の前の課題を克服しようと思うようになるので、自ら行動を起こす勇気を持つようになるのです。

これが、承認による勇気付けです。

【承認のポイント】

子どもの自己重要感を高める承認のポイントです。

承認においては、子どもの当たり前にできている点に関心を示すようにします。

親は子どもを立派にしたいという思いから、ついついできていないところやダメなところを注意してしまいますが、 この注意が頻繁に行われると、子どもの自己重要感はどんどん下がってしまい、失敗を恐れるようになります。
そうなると、子どものできていないところは、改善するどころがどんどん悪くなってしまいます。
 
そのため、評価するのではなく、感情、価値観を共有することに意識を向け、当たり前だと思って見逃しがちな行為に対して「ありがとう」とか、「うれしい」とか「助かった」など子供が当たり前にできているところを承認するようにします。

実際にはそれは当たり前だと思って見逃してしまうような行為に対して、「ありがとう」とか、「うれしい」とか「助かった」というような言葉をかけることから始めていくのです。

【当たり前を承認していこう!】

理想の子供を基準にして、そこに現実の子供を当てはめるのではなく、当たり前にできていることを基準にして見ていく。
「当たり前にできる」という事実そのものが、すでに喜びですし、どんなこともプラスに見ていくことができます。

そして、感じたことを言葉に出していうことが子供への勇気付けにつながるのです。

以上のお話が、子どもとコミュニケーションを取る際のお役に立てれば光栄です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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