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【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【國學院大学】

今回の記事では國學院大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます。


チームの戦力層分析

この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「主力」・「準主力」の3段階に分けていく形になります。

エース

このチームのエースは平林清澄で間違いないでしょう。
前回の箱根では2区を下位からのスタートで8人抜きで66分台の区間3位。さらに大阪マラソンで学生記録を更新すると、7月のホクレンでも27:58とベストに迫り学生界のエースとして、その称号に違わぬ走りをしています。

主力

その平林に続く選手たちが山本歩夢青木瑠郁上原翔琉高山豪起の4人です。
山本は1年生のころから平林とともにチームを支えていましたが、昨年は夏に故障して以降、出雲・全日本では実力を発揮できず、箱根に至っては怪我で欠場となってしまいました。今年は、4月に走り始め、インカレ2部5千で9位に入るなど少しづつ復調の気配を見せています
青木は箱根3区4位で3人抜きと飛躍。学生ハーフで優勝すると、4月に1万のベストを更新、関東インカレ1万で入賞、ホクレンでも28:21を出し、安定した成績を残しています。
上原は箱根では5区を走り大苦戦した選手。ですが、玉名ハーフで優勝から1秒差に迫り復活を印象付けると、5千・1万でもベストを更新し、箱根での雪辱を果たすために、準備を進めています。
高山は昨年の全日本4区で活躍した選手。今年はインカレハーフで青学・太田に次ぐ日本人2位に入ると学連では28:25で組TOP。3年生世代では同期たちの陰に隠れていましたがエースの風格が出てきました。

中堅

中堅選手として紹介するのは、嘉数純平鎌田匠馬辻原輝田中愛睦後村光星吉田蔵之介と挙げられるでしょう。
その中で1番主力選手に立場として近いのは辻原輝です。学生ハーフでの62分台を皮切りに、インカレハーフで入賞、6月に5千で、7月に1万でベストを更新。箱根4区に抜擢された実力を示しています。
今年順調な選手でいえば後村も一緒。1年生で山下りを経験した2年生は、5千でも1万でもベストを更新。学連で記録した28:30は十分主力として通用すると思います。
監督から高評価を受けているのは、箱根で7区を走った田中愛睦。関東インカレではハーフを経験し16位。学連では28:56と28分台に乗せてきました。
逆にすでに実績があり、箱根には出れなかったが、夏にかけて復調してきたのは嘉数。学連で出した28:40は、自己ベストの更新になりました。
逆にほとんどトラックに出ていないのは8区・9区を走った鎌田匠馬吉田蔵之介の2人。鎌田は夏合宿での帯同が確認できていますが、吉田の状態や走りこめているかは、少し不安ではあります。

期待の新戦力・エントリー争い

ここからは3大駅伝未経験の選手たちの中で好調な選手たちを紹介していきましょうか。
まずは4年生から。4年生では青木洸生板垣俊佑を挙げておきましょう。
青木洸生はロード型の新戦力。ハーフでは神奈川ハーフと学生ハーフで63分台前半を2本そろえ、夏合宿にもAチームで姿が見えます。
板垣俊佑は箱根16人エントリーにも入った選手。春に28:50のベストを出し、学連でも28:53を出しました。ハーフでも63:03を記録したことがありますから駅伝メンバーに絡んでくる可能性が大いにあると思います。
3年生からは田中登馬渡辺峻平を挙げておきましょうか。
焼津ハーフでは参考記録ながら8区を走った鎌田匠馬に勝っての63分台でロードにも適応してきましたし、もともとトラックで名を挙げた選手なので、夏合宿次第で楽しみな存在になってくるでしょう。
渡辺は冬にハーフで2本連続で自己ベストを出し、7月の学連28:52を出した選手で今年の前半期に名を挙げた選手です
2年生からは野中恒亨でしょうか。箱根でもデビューが期待されていた選手で、関東インカレでは1万mに出場し上原に最後までついて行って28:17を記録。すでにタイムとしては主力級の選手とも遜色ないものを持っています。
ルーキーでは飯國新太浅野結太でしょうか。飯國は入学早々の4月に1万で28:49を記録しましたし、浅野は5千ですでに7月に13:49を記録していました。駅伝シーズンではこの2人を中心に誰が戦力に絡んでくるかが注目です。

秋の駅伝展望

今年の箱根では國學院ははっきりと優勝を目指すと公言していますから、出雲か全日本のどちらかで優勝争いを経験しておきたいところ。
ですが出雲は青学・駒澤・城西・創価と強いチームがひしめいていますし、新戦力も多いですからお試しの要素を含めながら、ワンチャンスを狙っていく形でしょうか。
対して全日本は本気で取りに行ける戦力はありますから、箱根に向けてもしっかり優勝争いをしたいところだと思います。

秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ

青木瑠郁

https://4years.asahi.com/article/15410742

先ず1人目として挙げるのは青木瑠郁です。
1年目から活躍し、エースの平林を目標にしてきた選手で、今年の駅伝シーズンからは、國學院の新エースとしての役割が期待されます。
各校のエースとの渡り合いが新たに求められるので、特に全日本ではキーマンになってくるでしょう。

山本歩夢

https://4years.asahi.com/article/15408243

山本歩夢には新たにスターターとしての役割が期待されています。
元々100回箱根では怪我がなかったら1区で起用されていたようで、2回はしって監督からコース適性があるといわれていた箱根3区からの卒業も見込まれます。
ただその役割を果たすためには出雲1区から結果をのこしたいところでしょうし、主力の1人として全日本でどこに起用されるかも含めて期待したいところです。

田中愛睦

https://the-ans.jp/column/398798/

監督がよく名前が挙がる選手が田中愛睦ですね。
箱根7区を経験し、7月の学連で28分台を出した選手ですが、1年生の中でも非常にロードに適性があるのではないかと感じています。
そしておそらく練習も積めているようでロードでのブレイクが期待されている選手だと思います。

野中恒亨

https://hochi.news/articles/20240211-OHT1T51055.html?page=1

箱根には出れなかった彼も注目選手の1人で、駅伝シーズンでのブレイクが期待されます。
彼は出雲から活躍が期待されているでしょうし、タイム面では主力の上原らと遜色ないですから、國學院の中で最も注目すべき選手かもしれません。

飯國新太

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/rikujo/2024/05/08/post_29/

飯國は國學院のルーキーの中で、最もデビューの可能性が高い選手なのではないでしょうか。
すでに28分台を出しており、アップダウンに対する適応能力は、監督からはも高評価を得ています。

個人的出雲・全日本の現段階での予想オーダー

出雲駅伝

1区山本歩夢 2区飯國新太 3区青木瑠郁
4区野中恒亨 5区田中愛睦 6区平林清澄

出雲はこのようなオーダーを予測してみます。
エース区間の1区と3区で既存戦力の新しい起用法を試しつつ、4区と5区に経験が少ない選手を置くのではという考え方でのオーダーです。
新戦力を試すという意味ではそれ以外の選手を試す可能性はありますが基本的にはこのような感じなのではないでしょうか。
後はルーキーの起用法ですが飯國はアップダウンに強いという意味でも、2区での起用が面白いのではないでしょうか。

全日本大学駅伝

1区飯國新太 2区青木瑠郁 3区上原翔琉 4区辻原輝
5区野中恒亨 6区田中愛睦 7区高山豪起 8区平林清澄

いったんこのオーダーを組んでみましたけどこれで優勝を狙う得るかというのはちょっとわからないんですよね。なんなら青木を7区において、2区を上原、6区に高山を置き、3区には嘉数を抜擢したほうが勝ち筋はありそうな気もしますが…。
にしても國學院は全日本にかなり気合を入れてくると思うのでどのようなオーダーを組んでくるのか注目です。

あとがき

いかがでしたでしょうか。今回は國學院大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
今年は國學院が優勝宣言を1月3日にしてますし、戦力的にはかなり充実していますから、箱根に向けてどのようなロードマップを描いてるか要注目であるとともに、個人的には前田監督の真価が問われる駅伝シーズンになるのではないかと愚考しています。
次回は法政大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきたいと考えております。次回の記事もよろしくお願いします。


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