見出し画像

美容室愛憎

美容室に行けるようになったこと

白髪が増えた。
病気で貧血が酷かった時に、一気に髪の毛に白髪が混じるようになった。
それならと髪の毛はピンクブラウンに染め、ついでにイヤリングカラーもいれた。次の仕事が決まったら染め直さないといけないけど、気に入っている。できればもっと派手髪にしてみたい。髪が薄くなる家系なので、もしかして最後のチャンスかもしれないし。グレイヘアーになるまでが長いだろうから、それまで色々楽しめたらいいな。

実は美容室が苦手で、しぶしぶといった感じでしか行った事がなかった。
一年に二回しかいかないことものざらだった。
お金はかかるし、緊張するし。パーマはかかりづらいし、美容師さんとコミュニケーションとらないといけないのが疲れるし……。
一番大きい理由は、自分にお金をかけて「自分を素敵にしてもらう」ことだった。素敵にみえるように人に指示するのが、本当にきつかった。恥ずかしかった。なりたい自分なんてなかったし……。
かといって適当に無難にしてもらうのもおもしろくない。ださいということを非常に恐れていた若い頃。ださくて馬鹿にされたりしたって記憶は、そうそう簡単に消えるモノじゃない。大丈夫だよ、と子供のころの自分に伝えてあげたい。それで死ぬわけじゃないけど、心は傷つくよね。
美容室で間違ってショートカットにされたのは、あなたのせいじゃない。
結えるようにとオーダーしたのに、ショートに切ったのは美容師のせい。あなたの注文の仕方が悪かったわけじゃない。
同時に、好きじゃない眼鏡を親のセレクトで使う事になって、あだなが「のび太のママ」「野比玉子」になった。それは調子にのった同級生が悪い。
そういうちっちゃなことが積み重なると、見た目に気を使う事を忌避してしまうパーソナリティが形成されてしまう。たいしたことではないけど、傷つくよね。大丈夫だよ、傷ついたっていいんだよと、誰かに教えてもらうことは難しかったけど。今ならわかる。かわりに言ってあげるよ。
調子にのるなよ、ふざけるな。××××!(汚い罵り言葉)

ついでに鬱になってから、美容室拒否がますますひどくなっていた。
それどころじゃなかったので、責めないで欲しい。
去年しっかりと鏡を見てショックを受けている。
年齢より年上に見える。おばさんを通り越している。
艶はないし、白髪ばかりが元気だし、ばっさばさで伸びっぱなし。
清潔感のなさにうんざりもした。

それで、思い切って髪を染めた。
40代のヘアカラーや白髪染めについて調べ、髪色についても沢山調べた。落ち着いて、品がよく、違和感を感じさせない、年相応で、それでいて若々しく見えるような……。
うるせえーーーーー!!!!!
年代で調べると、こういった文言がずらずらと並ぶ。
人の目を気にして生きてきて、それで精神を病んだのに、まだ人の目基準で髪型を選ばなきゃいけないのか!!!
しらん! もう他人軸なんてどうでもいい!
わたしはわたしがしたい髪型と、髪の色にする!
ついでに美容室への忌避感も払拭したい。
自問自答してなりたい自分になるためには、美容室が嫌だとか言ってられない。素敵な服を着る為に、自分が素敵じゃないと似合わない。

それに、自分じゃできないんだから、プロにまかせるしかないじゃない。
こんな簡単なことにずっと気が付かなかったのだ。美容室に行くってことは、単にプロの技術を頼るだけ。わたしの髪をショートにされてから30年。ずっとその技術を信用できていなかったのは不幸だったと思っている。でも、これから30年は確実に美容室に通うことになるんだし、間に合ったと思いたい。

気が付いてからはこまめに美容室に行っている。白髪を染め始め、あまり放置しておくと根元が目立ってしまうので、強制的に行かざるを得ない状況にもなってしまった。
昨年11月、今年1月。次は3月に美容室に行く。
こまめにいけば、お金もそれほどかからないと気が付いた。
(自力で染めることも考えたけど、技術もセンスもないのだから、慣れるまでは美容室を頼るつもりでいる。)
春から仕事がかわるので、イヤリングカラーは染め直しだ。
でもハイライトを入れたりして、できる範囲で遊べたらいいなと思ってる。

(ねえ、今の聞きました? この人「髪の毛で遊ぶ」って言ったわよ!)
あれだけ美容室が嫌いだったのに、これだけスタンスが変わったのはわれながら凄い。自問自答していなかったら、たぶん白髪も放置して、清潔感のないおばさんのままでいただろう。
鬱病でも、40代でも、考え方って変えられるんだな。
わたしでも変われるってわかったのが、一番うれしい出来事だった。

ちなみに、美容室の予約ができるようになったのは、ネットで受け付けをし始めてくれたことと、ムーンプランナーのサマリーを使うようになったことが大きい。
休みと体調のよさそうな時をサマリーとにらめっこして、前もって予定を書き込み、一か月前になったらえいやと予約を入れる。これで、11月から美容室に通えるようなった。
自問自答とムーンプランナーが変化のきっかけを作ってくれた。
きっかけって、なにげなく開いた手帳の一頁だったりするんだよ。

こちらの記事でも同じようにムーンプランナーを使われていて、とても参考になったのでご紹介します。面白い記事ですよ。ぜひ。

今日の手帳


ダイソーにて購入

分解してA5バインダーに挟むつもり。
まず「やること」に「机を片付ける」と書くべき。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?