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スバル・レックスの思ひ出

25年ほど前、お袋の足車としてスバルレックス、5速マニュアルのパートタイム4WDが我が家にあった。
シフトノブでFF↔4WDを切り替えられ、前のオーナーがどんな調教をしていたのか分からないがクラッチを踏まずともシフトチェンジが出来る(笑)バイクみたいなクルマだった。(ちなみに回転を合わせればシフトダウンも可能、クラッチは、発進と停止のみというキテレツ仕様)

スバルレックス後期型

ひとたび4WDにすれば、センターデブなし直結なため、タイトコーナーブレーキング現象が如実に現れ、駐車場ではFFにしないとエンストするわ!とお袋が怒っていたものだった。
だが、この直結四駆、腹さえつかえなければ林道の獣道にも進入出来る頼もしい走破性だった。おかげで、行き止まりの獣道を数kmバックで戻ったこともあった(笑)

何と言っても忘れられないのが、当時高校生の弟を乗せ、河川敷の砂利道で遊んでいた時の話。
当時の私は、AE86レビンとRoverミニを所有しており冬道、林道で遊んでいたので、このレックスでサイドブレーキターンをしよう!としていたのである。非力であるため砂利道で速度を上げるのに苦労しながら数回、何となくコツを掴んできていた。

そして、今度こそキメるぞ!と速度を上げる。
ブレーキングをして、前輪に荷重を乗せる。ハンドルを切り込む。
ヨーが発生した頃に、サイドブレーキレバーを、親の仇のように引く…

すると、どうだ
物凄い急制動と共に、私の身体にシートベルトが食い込む。
それと同時に助手席の弟が前につんのめる…

ゴン!

なぜかシートベルトを外していた弟がフロントガラスにヘッドバットしている。

そして、2人は大爆笑。この時は失禁するほど笑ったものだった。
この現象の原因は、夢中になった私が無意識にシフトノブの4WDボタンを押していて、直結四駆→サイドブレーキ引く→後輪ロック→前輪もロック→急制動。
林道を走る人なら分かると思うが、路面によってはタイヤをロックさせ食い込ませると物凄い減速となることがある。
まさにこの現象、私たち兄弟では(サイドブレーキゴン現象)と名付け、いまだに語り継がれるレックスとの思ひ出である。

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