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「読書酒紀」 1回目 放送後記

※番組が終わるたびに、パーソナリティが番組の感想を語り、番組中に取り上げた本のリンクと紹介をしていきます。

回目リンク

「読書酒紀」第1回のメインパーソナリティーのようなものを務めさせていただきました瀬山と申します。
何事も始めが肝要、と言います。コンセプト上致し方のない部分ですが、第1回開始早々面倒な酔っ払いが管を巻いているこのラジオ…、暗雲も酒気も立ち込めていますね。
続く第2回は野中さんによる「お酒」回となります。基本的に先攻瀬山、後攻野中で収録を行う関係上、このコールにはあんまり意味がないので次回からはよしておこうと思います。

今回紹介した3冊の本

・『もしも僕らの言葉がウィスキーであったなら』村上春樹
作家として著名(どころではない)村上春樹氏によるエッセイ。妻である村上陽子氏の撮影したスコットランド・アイルランドの牧歌的な景色と共に味わう現地の人々やパブの空気感は至極。
ウィスキーの如き書き言葉を味わう際のお供には是非ウィスキーを。

・『ルバイヤート』オマルハイヤーム
偉大なる酒飲みによる四行詩編。現世に対する諦観・虚無感とお酒に対する賛辞の反復横跳びで構成されている。何事かに鬱屈とした感情を抱いているが、それを大っぴらにすることが許されていない人ほど刺さる一冊であろう。

・『美味礼讃』ブリア=サヴァラン
美食の巨人たるブリア=サヴァランによる「美食指南書」。日本人、すなわち和食文化とは根本的に異なるフレンチの偏執的美食観を感じ取れる。
実は焼き菓子であるサヴァランの逸話を期待して手に取ったのだが、焼き菓子のサヴァランは後世のパティシエが敬愛していたブリア=サヴァランにあやかって名付けられたものらしく、当然焼き菓子サヴァランのエピソードはない。

上巻

下巻

『読書酒紀』番組URL
https://open.spotify.com/show/36X5GlyHQcAavgvrcUvIf2

お便りフォーム(いただいたお便りは必ず番組で紹介します)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf5FXfc1gEew5YN27tg3rdPEa-AZgViEM0khg_QiHzSCQukVw/viewform


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