理不尽な暴力に対して思うこと〜女子の生き様〜
私は地下鉄サリン事件直撃世代である。自分も巻き込まれる可能性があった未曾有のテロ事件に戦慄した記憶がある。
久留米に引っ越してきた時、親戚の子にそのことを話したら、遠い外国で起きたように受け止めているのでなんだか怒りを覚えた。
一体何人の人が亡くなったと思っているのだ。そして、何人の人がいまだに後遺症で苦しんでいると思っているのか。それを他人事のように感じているのにショックを受けた。
しかし、こちらに引っ越してきてみて分かったことは、原爆に対する意識の違いだ。私も広島、長崎に投下された原爆のことを遠い昔の外国で起きた出来事のように思っていなかったか。一体何人の人が亡くなられて、いまだに後遺症で苦しんでいる人が何人いるのか。私にはわからない。
こうやって過去の苦しみは風化していくのだなと思った。
ウクライナ戦争といい、安倍元首相の射殺事件といい、理不尽な暴力に暗澹たる気持ちになる。なぜ、このような暴力が起きてしまうのか人類はもっと必死に考えないといけないと思う。
終戦から70年以上経ったこの国には戦争を知っているリアルに経験した世代はもう少ない。
風化していく、人々の痛みにどのように向き合わないといけないのか。私たちの永遠の課題といえるだろう。
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