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〔43〕稽古20 四柱推命学

〔43〕四柱推命学 稽古20
 さる三月十八日、白頭狸は東京銀座で洞察帝王学の講演を行いましたが、華頂博一さんが従者一人を伴い出席されたので驚きました。
 公園の演題を「堀川辰吉郎と伏見宮博恭王の対発生」としたのは、そもそも明治維新から書き起こした白頭狸の近代史は、これまで洞察の対象を京都皇統(閑院宮皇統)に絞り、その中核となった堀川殿(皇太子睦仁親王)とその王子堀川辰吉郎に焦点を宛ててきましたが、室町時代から御花園皇統を支えてきた永世親王伏見殿の嫡流が維新後も帝国陸海軍のカナメとなって東京皇室を支えてきた事実を軽視しすぎたきらいがあり、これを是正する必要を痛感したからです。
 大室寅助を政体天皇として仰ぐ明治日本を支えた國體勢力は、堀川御所を拠点とした閑院宮皇統だけでなく、伏見宮第二十代邦家親王とその子孫が伏見宮家と久邇宮家として國體の藩屏を成すのですが、伏見宮家はさらに東伏見宮、華頂宮など幾つかに分かれます。
 旧伏見宮と久邇宮には東京皇室の藩屏とするため秘密裏に実子として編入した後南朝系子孫もいると聞く白頭狸は、伏見宮家はこれをもってお役御免かと思い調査を怠りがちだったのですが、先般華頂博一さんから伺ったことで、いかにも即断に過ぎたことを悟り反省しました。
 数多い華頂秘話のなかで印象的だった事の一つは、松下豊子の父(すなわち高松宮の母方御祖父)が伏見宮系とほぼ確定したことです。もう一つは周恩来の血統がハプスブルク大公と判ったことです。洞察の結果はそれしかないのですが、華頂さんからそれを言い出されたのは、やはり情報としての価値が違います。
 それはさて、稽古19では「偏財」および「偏財格」について述べていた処へ、シリコンヴァレーバンクの破綻とクレディスイスへの飛び火が世界中で報じられました。原因は米ドルの過剰発行によるあぶく銭で、つまり偏財の世が終わったことの顕れですから、大国の命運にも生剋名が当てはまると見るべきであります。

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