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【究極のスイーツを求めて】フィナンシェ編③。ノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェ

大人気のノワ・ドゥ・ブール、フィナンシェを食べてみました。

新宿の伊勢丹で行列に並んで買いました

とても美味しかったです、ブールノワゼットの味わいを感じられる基本に忠実なフィナンシェでした。

エシレとは違い、コンベクションオーブンではなく、たぶん平釜で焼いてあります。しっかり焼き込んでありますが水分が多く残っておりエシレのフィナンシェとは食感の差が凄くあると思います。ノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェはしっとりしていて日本人好みのテクスチャーにしてありますね。

エシレの方はコンベクションオーブンの焼き上がりの特徴がよく出た乾燥した焼き上がりです。

好みは有りますが個人的にはエシレの方が好きです、うまく説明できませんが海外のお菓子という感じで、これでいいんだよって主張がありますが、ノワ・ドゥ・ブールは良くできた日本的な、上手くまとまったフィナンシェっていう感じに思いました。

ノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェの断面、ブールノワゼットは教科書通りしっかりと焦がしてあります、技術の高さは流石の一言!

ここで、ノワ・ドゥ・ブールを運営しているエーデルワイスという会社について紹介したいと思います。

エーデルワイスの主なブランドはアンテノール、ルビアン、ヴィタメール、ノワ・ドゥ・ブール、ブルトンヌなど、洋菓子とパンの製造販売会社です。
お菓子やパンが好きな人なら馴染みあるブランドばかりですね、パン屋のアンテノールとヴィタメールが同じ会社だというのが驚きですが、卓越した経営戦略、レベルの高い職人を育成する土壌があるのでしょう、どのブランドも基本に忠実であり、奇をてらうような一発屋的な素人感は皆無ですね。本当に日本の洋菓子界にはなくてはならない素晴らしい企業だと思います。

そのような技能集団であるエーデルワイス、ノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェは日本における最強のフィナンシェと言っていいでしよう。

価格はエシレの300円越えに比べノワ・ドゥ・ブールは200円くらい、材料高騰する中で考えるととてもリーズナブルに思います。

しかしながら販売実数でいうとアンリ・シャルパンティエのフィナンシェがトップであり、こちらは100円程度、やはり安い事が売れる理由ではありますね、アンリ・シャルパンティエのフィナンシェは価格に見合った商品ですがフィナンシェとしては満足いく物ではないです。

"究極のフィナンシェ"定義は難しいですが、以上の観点からノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェが一番それに近いと思いました。

個人のパティスリーで、こだわり抜いてしかも利益の出ないフィナンシェを売っているとこもあるでしょう、そういう事は短絡的にその店の人気を高めますが、業界全体では安売り以外のなにものでもなく、自らの価値をおとしめる事に他なりません。

そういう意味でもノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェが"究極のフィナンシェ"なのです。


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