ヘアケアでくせ毛は変わる!先天的でも後天的でも使える5つのコツ
くせのない真っすぐな髪。憧れますよね。
くせ毛には先天的な要因と後天的な要因の二つがあります。
先天的なくせ毛は天パ(天然パーマ)と言われ、遺伝が主な要因です。後天的なくせ毛はホルモンバランスの乱れや生活習慣、毛穴の詰まりなどが原因と言われています。
この記事では筆者の体験を交えて、先天的なくせ毛の方は抑えるためのヘアケア、後天的なくせ毛の方は改善するためのヘアケアをご紹介いたします。
くせ毛には2つの要因と4つの種類がある
くせ毛を改善するにはくせ毛について知ることが重要です。
改善するためにもまずは2つの要因と4つの種類について知りましょう。
くせ毛になる先天的要因と後天的要因
先天的要因とは、遺伝や生まれつきなど、生まれつきくせ毛であることを指します。親から子に、もしくは隔世遺伝していることが多いです。
後天的要因とは、生活習慣の乱れや加齢に伴うホルモンバランスの変化が起因していると言われています。
先天的要因でくせ毛になっている場合、髪質を変えることはできません。しかし、うねりや広がりは抑えることができます。
【くせ毛を抑える5つのコツ】でお伝えしますので、ご参考になさってください。
後天的要因でくせ毛になっている場合、すぐに髪質を変えることは難しいですが正しいヘアケアを行うことで新しく生えてくる髪の毛を健康的にします。それにより、もとの髪質に近い状態に戻すことが出来るのです。
改善方法のポイントは【後天的なくせ毛を改善する方法】に記載してあります。そちらをご参照ください。
4種類のくせ毛の特徴
一括りにくせ毛と言っても、くせ毛には4つの種類があります。特徴の詳細は下表の通りです。
※1 連珠毛は、太い部分はしっかりしていますが、細くなった部分は切れやすいため、縮毛矯正などの髪へのダメージが大きい施術は難しいです。
※2 捻転毛は、髪の太さが均一ではないのでパーマ剤やカラー剤を使用した施術ではムラが出やすいです。
日本人には捻転毛と波状毛が多いと言われていますが、思い当たる項目はありましたか?
くせ毛について理解することはヘアケアの第一歩です。理想の髪質になるためにもしっかりと把握しておきましょう。
くせ毛を抑える5つのコツ
くせ毛のタイプが連珠毛や縮毛である場合はヘアケアだけで改善することは難しいですが、捻転毛と波状毛であるならばくせを抑えることは難しくありません。
ですが一日で髪質が劇的に変わることはありません。毎日の積み重ねが美しい髪を生み出すのです。
ご紹介する内容は今日から、誰にでもできる簡単な内容ばかりなので、日々のケアに取り入れてみて下さい。
コツ1.正しい髪の洗い方
正しい髪の洗い方には、順番があります。
1、ブラッシング
2、予洗い
3、洗髪
1、ブラッシング
入浴前に行って欲しいのがブラッシングです。
ブラッシングを行うことで、頭皮や髪に付着した汚れを浮かしてシャンプーの効果を高めてくれます。
また、頭皮から出ている皮脂が髪全体に行き届くことでキューティクルが正しい向きに整うことで、シャンプーの摩擦から守ってくれる効果もあるのです。
毛先から順番に、絡まりを解くように優しくブラッシングをすれば頭皮へのダメージが軽減される上に血行促進効果も期待できるので、地肌の健康にも繋がります。
くせ毛の方は絡まりやすい傾向にあるので必ず行ってください。
2、予洗い
ブラッシングを終えたら、次は予洗いです。
予洗いは汚れの7割が落とせると言われるほど重要な行程です。シャンプーの前に行うことで髪全体に水分が行き渡り、摩擦とシャンプー剤によるダメージの軽減に繋がります。
予洗いを行う際は人肌くらいの温度の湯で、最低でも1分は行ってください。さっと流しただけでは効果は得られません。指の腹を使って、マッサージするように丁寧に優しく洗いましょう。
3、洗髪
ブラッシング、予洗いを行ったらシャンプーでの洗髪です。
その前に。シャンプーはどんなものを使っていますか?くせ毛にとってノンシリコンシャンプーは、髪の広がりの一因になりますので避けてください。
アミノ酸系のシャンプーなら、うねりや広がりから守ってくれますよ。
シャンプーはそのまま乗せることはせずに十分に泡立ててから頭部全体に泡を乗せるように広げて、馴染ませます。髪の汚れは泡に吸着されることで落ちるのでゴシゴシこする必要はありません。
頭皮や毛穴の汚れはそれでは落ちないので、指の腹で頭皮を動かすように洗いましょう。シャンプーで洗い終わったら人肌くらいの温度のお湯で、泡が残らないように丁寧に洗い流しましょう。
残った泡は毛穴に入り込み、くせ毛だけでなくフケや臭いの原因になることもあるので注意が必要です。
正しい髪の洗い方を行えば、ヘアケアの効果を十分に得られます。結果的にくせ毛を抑えることに繋がるので丁寧に行いましょう。
コツ2.髪の栄養補給
シャンプーで洗ったあとは髪に栄養とうるおいを与えます。くせ毛はもともと髪の水分量が少ないので乾燥しやすく、傷みやすいのでしっかり行いましょう。
髪に栄養とうるおいを与えるものと言えばコンディショナー・リンス・トリートメントですよね。
リンスとコンディショナーに明確な違いはないのでどちらを使用しても大丈夫です(以下コンディショナーのみ表記)。
これらがどう違うのかというと、コンディショナーは髪の表面に作用して、トリートメントは髪の内部に浸透して作用します。
どちらかではないとダメ、ということはないので両方使用しても問題ありませんが、その際には順番が重要になってきます。
先に髪の内部を補修してくれるトリートメントを使って、そのあとでコンディショナーで表面のキューティクルを整えるようにすることで両方の効果を最大限発揮できるのです。
使い方は基本的にはどちらも同じです。
頭皮に負担をかけないように髪の水気を切って、毛先から揉みこむように頭皮に向かって広げましょう。ただし、頭皮には付着させてはいけません。
頭皮に付着すると毛穴が詰まりやすくなり、髪のトラブルを誘発してしまいますので注意してください。
使用後はすぐに洗い流すことはせずに、少し置きましょう。髪の内部まで浸透させたいトリートメントは3〜10分程度、髪の表面を整えたいコンディショナーであれば1分程度置くことでしっかりと効果が現れます。
髪に栄養とうるおいを与えて、キューティクルを整えると髪の広がりはかなり抑えられます。まずは健康的な髪質を目指しましょう。
コツ3.入浴後の髪の保護
入浴後の髪は肌と同じでかなりデリケートです。ドライヤーで乾かす前に保護してあげましょう。
髪の保護でおすすめなのがヘアオイルです。ヘアオイルはスキンケアでいうと乳液やクリームの働きをしてくれます。主な効果として保湿・保護・補修が挙げられるので、くせ毛に悩んでいる方にはぴったりのアイテムと言えます。
ヘアオイルはタオルドライ後の濡れた髪に使用するのが一般的ですが、タオルドライの際にガシガシと豪快に髪を拭いていませんか?それではせっかく丁寧に行った洗髪の効果を全て無駄にしてしまいますので絶対にやらないでください。
タオルドライを行う際は髪をタオルで挟んで、水分を移すように乾かしましょう。そうすることで、ふやけたキューティクルを傷つけずにタオルドライができます。
傷んだキューティクルの修復は難しく、場合によっては伸びるまで待たなければなりません。その上、傷んだ箇所から水分が放出されるので広がりやパサつきの一因にもなってしまいます。肌と同じように優しく拭きましょう。
タオルドライを終えたらヘアオイルを使用します。
使用量は各メーカーによって様々ですので説明書きを読むようにしましょう。プッシュボトルの使用目安はショートヘアは1〜2プッシュ、セミロングは2〜3プッシュ、ロングは3〜4プッシュ程です。
一度に出さずに1プッシュずつ出すと偏った付き方になるのを防いでくれます。
ヘアオイルは毛先から頭皮に向かって少しずつ広げていきましょう。その際に頭皮に付着しないように注意してください。
【髪の栄養補給】でも書きましたが、頭皮にヘアオイルが付くことで毛穴詰まりの原因となり、くせ毛の増長に繋がってしまいます。
4.キューティクルを守る乾かし方
キューティクルを守ることでくせ毛を防げます。先述の通り、キューティクルが開いた状態だと水分が逃げてしまい、傷みやパサつき、くせ毛を助長するのです。
そのため、なるべく早く乾かすことがとても大切。濡れたまま放置は絶対にやらないでください。キューティクルを傷めるだけでなく、雑菌の温床となり、頭皮の健康状態が悪くなってしまいます。
また、ドライヤーの熱も髪にダメージを与えるので風量が多く、風が強い物を使用して、短時間で行うようにしましょう。
ドライヤーを使用する際に注意して欲しいのが順番と距離です。
まずタオルドライ後に目の荒いくしでざっくりと整えます。目の細かい櫛を使用すると髪にダメージを与える原因になってしまうので必ず目の荒いものを使用しましょう。
乾かす際には頭皮から毛先に向かって乾かしてください。キューティクルは鱗のようになっているので、毛先から乾かすとキューティクルが剥がれてしまうので必ず頭皮からドライヤーをかけてください。
ドライヤーを使用する際には距離にも注意しましょう。
15〜20cmが理想的ですが、分かりづらいので筆者は『ドライヤーの温風を手に当て続けられる距離』としています。髪も手もタンパク質で構成されているので、手が熱くならない距離は髪を守ることに繋がるのです。
全体が乾いたらドライヤーの冷風で髪を冷ましましょう。熱により開いたキューティクルを冷風で引き締めることでくせ毛特有の広がりを抑えてくれます。
ドライヤーの使い方が間違っているとくせ毛を助長してしまうので、正しいやり方を身につけましょう。
5.日中の髪の保護
日中の髪が晒されるダメージの最たるものは紫外線です。紫外線から保護することで髪の健康状態を良くして、くせ毛を抑えてくれるのです。
紫外線によって肌や髪の状態が悪くなってしまうことを「光老化」と言います。光老化によって髪に起こる現象としては以下の通りです。
これらを防ぐために、髪にも日焼け止めを使用しましょう。髪専用のスプレータイプの商品を使用すれば手を汚すことなく、出かける前にサッと出来るのでオススメです。
ヘアオイルやヘアミルクにも紫外線を防ぐ効果が付与されていることもあります。
筆者のおすすめはヘアミルクです。日中のくせ毛を抑えてくれて、UV対策もできるので一石二鳥。
メーカーによって効果や品質が違うので自分に合った製品を見つけてください。
後天的なくせ毛を改善する方法3つ
先天的なくせ毛を直毛にするのはほぼ不可能と言われていますが、後天的なくせ毛であれば改善が見込まれます。改善方法を実践して、くせ毛悩みから解放されましょう。
1.ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスを整えるのは生活習慣の改善と限りなくイコールに近いです。規則正しい生活をしていれば、肌同様にタンパク質を主成分とする髪の状態も改善されます。
そのために見直すべきは食生活と睡眠時間。
食事で重要なのは、何と言ってもバランス。特にビタミンEやA、亜鉛やアミノ酸などのミネラル、髪の主成分であるタンパク質など、これらをバランスよく接種することが大切です。
ビタミンは野菜や果物、ミネラルは海藻やナッツ、タンパク質は肉や乳製品、と言うように何かが欠けては健康な髪は成しえません。
どうしても苦手な食べ物があるのでしたら、サプリメントに助けてもらうのも良いですが、可能な限りは食事で補えるように頑張りましょう。
「寝不足は美容の天敵!」と言われるように髪にとっても天敵です。
髪も肌も寝てる間にターンオーバーを行うので、その時間が足りないと不健康な髪が生えてきてしまいます。
正しいケアと食生活、しっかりとした睡眠時間を確保することができればホルモンバランスが改善されて、後天的に連珠毛になってしまった方には特に効果的です。
2.髪の洗い方を変える
くせ毛改善には頭皮を傷つけないように洗うのが重要、というのは先述の通りですが、
「髪を洗う際にどうしても力が入ってしまい、頭皮を傷つけてしまう。」
「ダメだと分かっているけど爪を立ててしまう。」
とお悩みではないでしょうか?そんなお悩みにはシャンプーブラシがおすすめです。毛量が多かったり、髪が長い方は髪に邪魔されて頭皮が隅々まで洗うのが難しくなってしまいます。
長めのブラシを使うことで頭皮を傷つけずに、隅々まで洗えるようになるのです。頭皮の血行促進効果もあるので、新しく生えてくる髪へのアプローチも可能になります。
材質やサイズ、メーカーによっても価格や種類は様々です。下表にてシャンプーブラシの特徴をまとめました。
これらを考慮した上で、手にあったサイズ感、長さにあったブラシ、更にご自身の価値観にあった価格の物を選びましょう。
シャンプーブラシを使用するだけでくせ毛が改善されることもあります。100円ショップでも売っていますので、試してみてください。
3.頭皮と髪の乾燥を防ぐ
くせ毛だと髪が乾燥しやすく、放置すると悪化してしまうのは、ここまででご説明しましたが、頭皮の乾燥もくせ毛の原因になり得ます。
頭皮が乾燥することで毛穴の形が歪み、それによって生えてくる髪も歪んでしまい、捻じれたり、うねったりしてしまうのです。
その上、乾燥から守ろうと余計な皮脂を分泌してしまうので、毛穴詰まりの原因にもなってしまいます。
頭皮の乾燥には専用のローションを使用する方法もありますが、頭皮ケアもできるヘアオイルやホホバオイルを使用するのが効果的です。
ホホバオイルは人の肌に含まれる成分であるワックスエルテルがをおよそ50%含んでいます。人体の構造と似ているので肌馴染みがよく、水分と皮脂のバランスを整えてくれるので頭皮環境の改善が見込めるのです。
くせ毛の無い髪は地肌から。頭皮までしっかりケアすることでくせ毛の改善になります。
まとめ:くせ毛を諦めないで!
セルフケアのみで先天的なくせ毛を完全な直毛にすることは出来ませんが、後天的なくせ毛であれば不可能ではありません。
くせ毛でもセルフケアで抑えることはできます。そのためにも以下の項目に注意して下さい。
・くせ毛の原因と特徴を知る
・正しい洗い方や乾かし方を知る
・髪のキューティクルを守る
・日中はUVケアをして光老化から髪を守る
・規則正しい生活を心掛けて、ホルモンバランスを整える
・シャンプーブラシを使用した洗髪
・アミノ酸系シャンプーに変える
・頭皮のケアをする
いま悩んでいるくせ毛を抑えるのも、今後のくせ毛を抑えるのにも使えます。
くせ毛で悩んでいる皆さんにとって、今回の記事が解決の一助になれば幸いです。
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