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祖母の着物の活用

みなさま、ごきげんよう。椿伯爵夫人です。

以前、すべての着物を誂えるのは難しいので、母の着物を掘り出して着ているお話をしましたが、次は祖母(祖母は他界)の家に行った際に何枚か掘り出してきたので、そのことについてお話します。

母の着物は基本的に彼女がお嫁にいく際に誂えたものなので、26歳?くらいの年齢のものですが(もちろん長く着られる想定で選んでいると思うが)、祖母のものはむしろ祖母が60歳くらいまで着ていたものなので、渋めなものもあり、全く雰囲気が違い、これはこれでバリエーションが増えて楽しいなと!

ちなみに母方の祖母なので、母の着物を選んだのも同じ祖母です。祖母は美大にいくか迷ったくらい美的センスの高いひとでしたので、着物選びも素人目からは古くささが全くなく、今でも着られるものがたくさんあります。

むしろいつも相談する悉皆やさんに見ていただいても、今では技術がないのでいいものとわかるので自信持って着てくださいと言っていただきました。

横段型染めのお召し
手書きの小紋
絞りと刺繍を施した結城紬(単衣)
白大島(単衣)

袖を通したのは、まだお召しだけですが、帯と小物合わせ次第で、60年近く以上の着物が普通に着られるのは、改めて着物の素晴らしさとサステナビリティを感じます。

たくさん可愛がってくれた大好きな祖母でしたので、生きている間に着物に興味を持てず残念ですが、たくさん着て天国で見てもらいたいと思います。

次回は、〈単衣着物の活用〉についてお話したいと思います。お読みいただき、ありがとうございました。

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