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私なりの着物への思い

みなさま、ごきげんよう。椿伯爵夫人です。

今年の夏に大人浴衣を着たことの高揚感がきっかけで、着物沼にハマったと前回はお話しましたが、そもそもの着物への私なりの思いとこだわり
(現時点での)をお伝えしたいと思います。

着物とは無縁と言ったものの、完全には無縁でもなく(違うんかい!)、じつは母親は若い頃、装道で《着物の女王》様で、むしろ着付けガチ勢でした。

私が生まれてすぐに海外に移住したこともあり
母もすっかり着物とは疎遠だったものの七五三や海外のパーティーでは子供なりに着物を着ていた記憶が薄ら。(記憶というか後に写真で見たのかもしれません)

成人式には祖母が滝泰のゴージャスな総絞りの振袖を誂えてくれました。幾度となく友人の結婚式には着用しましたが、未だお祝儀は回収できていません。(その事実と振袖とは全く関係ないです)

それ以外は学生の頃に自分で浴衣を着たりお友達に着付けてあげたりするレベル。

完全に無縁でもないけど、舞踊や茶道をされているような方の身近なもの、では決してなかったです。

そんな私が着物へ抱いていたイメージ。
・日本人としては誇らしい衣装であり、
 素敵な伝統文化
・特別な日に着るもの、晴れ着
・洋服より高価そう
・着付けが大変そう、着るのに時間かかりそう
・走ったり、ぐーたらできなさそう。苦しそう
・雨の日とかどうしたらいいかわからない
・素敵に着こなしてる人、憧れる着物姿のひと
 をあまりみない

恐らくこれらのイメージはほとんどの着物が身近じゃない方が抱いているイメージに近いのではないかと思います。

私にとって今まで特に着物に興味が湧かなかった理由の1番は、最後の《素敵に着こなしてる人、
憧れる着物姿のひとをあまりみない》
でした。

それが、K師匠という素敵な方がいたことと、自分も浴衣を着こなせた気がしたことで、着物も着こなせるんじゃないかという思いが芽生えてから、"ある一定の条件のもとで"着物をはじめたい!と思うようになりました。

その条件とは、
・美しく着ること=はじめは自分で着付けをしない
・きちんとした、誰の前にでても恥ずかしくないものを誂えること
・着物の本質を理解する努力をすること

自分が自信を持てる姿であり、周りからも素敵だねと言ってもらえるところを目指したいと思っています。

もしかすると、この私の着物との向き合い方は、
今ぽくないし、着物離れの所以かもしれないけど、あえて私はこの王道の中の極みみたいなところからスタートさせたいと決めました。

今のトレンドだったり、noteで書いている多くの着物ファンは、着物のルールや常識よりも自由な着こなしが主流だと思いますが、私は着物の持つ素晴らしさのひとつに「他人を敬う、尊重し、気遣う気持ち」があると思っています。

目上、年配の人がいる場に相応しい格や色味があるように相手に合わせて、着物を選ぶ。素敵だなぁと思うわけです。

欧米にもTPOがあります。Time Place Occasion...つまり時間帯、場所、用途が何なのかによって装いをわきまえる。そこにWith Who=誰と、はないことが欧米らしいのかもしれません。

少し脱線しましたが、私の着物旅のスタートは流行りのリユースやカジュアル着物ではなくセミフォーマル〜きちんとカジュアルで、ある程度しっかり投資(なのか散財なのか)していきます。

次回は、「初心者に優しい呉服屋さんとそうでないところ」を店舗名は実名でお話したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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