満月、新月、間違えたらアカン
毎回アカン、アカンを連呼していても、ちっとも懲りないアカン毎日。どんな9月をお過ごしですか?
昨日、月に関連した短歌を詠んだので、エッセイも月にしてみました。
月に向かってお財布を振れ
ひと昔前に流行った、《満月に向かってお財布を振ると、お金がジャンジャン入ってくるよ》など聞いた事がありますか?
満月の夜、お財布をカラッポにしてベランダないしは庭に出て、一心不乱に振ります。
「たくさんお金が入ってきてくれてありがとう」
「億万長者ありがとうございました」
そうなった体で願い叫ぶらしいです。ご近所で変な噂が流れても我慢です。
絵面的にかなり勇気も要りますね。
こんな感じの話に、めっちゃ食いつく月が大好きな友人がいます。
夜型のふう子は見上げれば月
その友人ふう子は、夜に出掛ける事が多い生活です。
昼間は、見上げれば青い空や色々なカタチの雲、降り注ぐ太陽が見れますが、ふう子が見上げるのは夜空。
都会の星と月が浮かんでいます。星に興味がないのは多分、星はスマホで上手く撮れないからだと思われます。
もう一つの理由に「私、満月にいつもお願い事をしているねん。満月が叶えてくれるねん」とのこと。
待て、待てふう子。それは……
森山は昔、パワーストーンのブレスレットが好きで、お守り代わりにつけていた時がありました。
石はきちんと浄化しなくてはいけなくて、森山が使用していた石は、満月のあかりにさらして浄化する石でした。
この時に知ったのですが、満月から新月へ移行する時期が浄化、新月から満月へ移行する期間が成就だそう。
月に願い事をする時は新月に願い、満月に向かって成就させて行きます。
満月から新月へは、余分なものを削ぎ落とす浄化の始まりだそうです。
先程のお財布フリフリを満月に行うのも浄化の意味と、言葉を現在形にしない事で願いを叶えてしまおう──強引な先取りやん……アカンやつやんって少し思っちゃいます。
その旨ふう子に伝えました。
「願い事は新月にしたほうがいいと思う」
それでもやっぱり満月が好き
新月は月のない夜。ふう子にとってはつまらない夜です。モチベーションも上がらないのでしょう。昔から、変なところで乙女を見せてくる子でした。
やっぱり満月にお願い事をしているみたいです。
そんなに満月が好きならば、いつか願い事も成就するでしょう。気持ちよ、気持ち!などと、ひっそり応援しています。
「キレイに撮れた満月の写真を送ってよ」
森山のおねだりは1年くらい音沙汰なし。こんなとこアカンやろ。
夜に美しい月に遭遇したり、赤く妖しい雰囲気の月に慄いたり、窓から入る月明かりが眠りを誘ったり、森山はそれで満足しています。
あ、月見には団子も食べるかな。
今日はアカン事もないアカンを9アカン達成しました。
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