医学生のキャンパスライフ
医学生のキャンパスライフを紹介します。
僕の大学を基に紹介するので大学によって違う可能性は大いにあります。(特に私大と国公立はカリキュラムが大きく異なるかと)
学生生活
部活動
多くの人が部活動に入っています。
入らなくてもOKですが、医者は狭い世界なので縦のつながりや横のつながりを重視する人が多いです。
他学部との交流
あまりないです。
医学部のキャンパスが他学部キャンパスと離れていると皆無と言っても過言ではないです。
勉強地獄?
試験前は大変ですが慣れます。
部活動をしながらバイトをすることもできます。ほとんどの人が部活と勉強とバイトを掛け持ちしています。
授業のカリキュラム
1年生
他の学部の大学生と似ています。
英語、第二外国語であったり、数学、体育などなど好きな授業を受けられます。
第二外国語ですがドイツ語である必要はありません。(大学によっては強制的にドイツ語かもしれませんが)
2年生
医学部の授業がついにスタートします!
が恐らく世間一般の人がイメージする"医学の授業"ではないです
皆さん気になる「解剖学」の実習ですが、有志で献体してくださった方のご遺体を解剖します。
3年生
この頃から徐々に病気について扱い始めます
4年生
the医学部の授業です
4年生の夏から秋ごろにCBTという2~4年生の総まとめテストみたいなテストが待っているのである意味この時期が一番忙しいかもです
CBTや6年生の国家試験に備えて国家試験予備校の映像授業を受講して自習する人が大半です。
5年生
病院実習がスタートします。
講義と並行して実際に大学病院にいって外来診察を見学したり、手術室に入って手術を見学したりします。
地方の医学部の場合は地域医療実習で訪問診療に同席したりもあります。
6年生
5年生と同じ感じです。
某国立大学の進級が問題になっていましたが、やはり下級生の時に習う科目は内容も難しく留年してしまう人が多いです。
医学部の特徴的な試験
病院実習前と病院実習終了後、4年生と6年生時に一回ずつ「OSCE」と言われる試験があります。
4年生の段階では
「○○(部位)の身体診察をしてください」
「模擬患者さんから問診をして病気の情報を聞き出してください」などなど適切な診察、問診ができるかを問われます。
6年生になるとこの試験がパワーアップして帰ってきます。
①12分間の内に模擬患者さんから病気の情報を聞き出し、診断に有用と思われる身体診察を行い診断をだす。
②その後4分間で上級医に患者さんの情報、自分が下した診断とその根拠、その他考えられる疾患とその根拠、今後の検査方針をプレゼンテーションする。
このような試験となります。
~診察の流れ~
大体下の図のような流れで診察を行っていきます。
胸や呼吸の違和感を訴えている人には胸部の診察を重点的に
お腹の違和感を訴えている人にはお腹(と腰)の診察を重点的に
などなどその場でいろいろと考えながら診察していきます。
進路選択
医学部卒業後2年間は初期研修医としてほぼすべての診療科で満遍なく働きます。その後は自分の専門とする診療科を決めて大学病院で専門医を目指したり、開業したり、基礎系の研究者になったりなど人によって様々です。
医学生のうちにすることと言えば初期研修をどこでするか(卒業後二年間の就職先探し)、自分の興味のあるもの(診療科)はなにかを探す事です。
臨床医以外の進路
世間一般的な”医者の仕事”のイメージと異なる仕事をする医者もいます。
①研究医
大学で臨床もこなしながら研究をする人もいますが、研究一本でいくという人も少ないけれどいます。
②公衆衛生
保健所で働いたり、企業に勤めて産業医として働いたり
病気の治療よりも健康増進や病気の予防を主な仕事とすることもできます。
産業医科大学を卒業すると卒業時に産業医の資格が与えられます。
③公務員
厚生労働省の医系技官になることももちろんできます。
他にも法医学であったり、病理医であったり一般的な医師のイメージとは異なる分野はたくさんあります。
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