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『ドニイズ』ラディゲ(2/300)

あらすじ 17歳の「ぼく」はパリでの放蕩暮らしに疲れて、田舎で療養をすることに。 早くも田舎娘のドニーズと恋に落ちたぼくは、彼女への情欲を持て余しながらも、彼女の処女を奪うことに抵抗を覚え苦しむ。 そこで、牧童を使って彼女の処女を奪わせることで、その責め苦から逃れようという計画を立て実行する。 画して、ドニーズと交わるようになったぼくは、他人に彼女の処女を奪わせたことに後悔を覚え始め、同時に彼女への愛が深まっていくのを感じていた。 パリへと帰る直前の夜、それまでこれ

    • 『女生徒』(太宰治)1/300

      Goodnote。みなさんこんばんは。つづりです。 あけましておめでとうございます。 今日からスタートした〈百年の旅〉、300話の読書記録。 第1話は『女生徒』(太宰治)です。 あらすじ父を亡くし、姉が嫁いで、未亡人となった母親と2人で暮らしながら、女学校へ通う少女の絶望が描かれる。就職か、結婚か。宙ぶらりんの生活を送る彼女は、未亡人の母が、世間にへつらう姿や、街行く大人の女の汚らしい女らしさを目にする。自分も徐々に嫌悪する世俗に塗れた女に近づいていることへの失望に絡め

      • 【300日の読書記録】百年の旅

        GoodNote。 今晩は、つづりです。 明日2024年1月1日から ポプラ社出版の「百年文庫」シリーズ、計100冊、300編の短編小説を不定期で1話ずつ記事にして紹介する百年の旅をお届けします。 紹介するのは「百年文庫」、知る人ぞ知る名アンソロジー。 国内外300人の小説家による300篇の短編小説を「漢字一文字」のテーマで100冊に纏めた名作集です。(少し大きめの図書館に行くと全巻揃っています) 太宰治『女生徒』 ラディゲ『ドニイズ』 久坂葉子『幾度目かの最期』

      『ドニイズ』ラディゲ(2/300)