見出し画像

京都大学を受験するならこの模試!

 日本には国公立・私立合わせて706校もある大学の中から京都大学に入りたいと思っているそこの君。
 あなたの受けようとしている大学は、全706校のうちトップ2に入り、全受験生のうち上位約0.35%に位置する場所だ。また、京都大学と対をなす東京大学と比べてみると確かに、東京大学に比べると京都大学は、学力は下に見られるがそもそもこの二つの大学は性格が全く違う。
 東大は、別名<官僚養成学校>と呼ばれており、警察ならキャリア組み、公務員であれば国家公務員のように国の要人となる人間を数多く輩出している大学だ。それに対して、京大は、別名<研究者養成学校>と呼ばれている大学で、名だたる研究者がこの大学から輩出されている。実際に、ノーベル物理学賞の湯川秀樹や化学賞の吉野彰など名前をあげると数多く存在する。
 今でも、京都大学の学生の多くは研究者らしい個性豊かな人が多い。しかし、彼らの共通点を挙げるとすれば底知れない判断力と行動力があるということだ。
 
 そして、この二つの大学の卒業生を見るとわかるように当然、問題の質や量、傾向がまったくもって異なる。さらに、異なる上に超難関という受験生にとっては最悪の組み合わせとなるだろう。また、あなたがたとえ地方で有名な高校に通っていたとしても京都大学を受験したいという人はごく僅かなはずだ。実際、京都大学の合格者を見た時、彼らの出身校は地方のそういった有名校よりも全国区で名を馳せる高校がほとんどだ。だから、当然模試の内容も参考書も学校の模試や塾に通っていたとして塾から出される模試だけでは、不十分となるのだ。
 
 だから、今回は4年連続京大に20人以上合格させている私が京大を受ける上で受けておきたい模試をシーズン別で紹介していこう。


模試を受ける目安

 まず、模試はどれくらいの時期を目処として受けるべきかについて書いていこう。
そもそも、模試はどういう立ち位置かと言えば、一般的に言えば練習試合のようなものだと言われることが多い。しかし、模試は我々塾講師から見ると生徒の現在の学習状況を詳しく分析する場面でもあるのだ。
 では、塾講師の立場から見た時、どれくらいの期間で模試を受けるべきか。これは、人によって立場が異なるが目安として<1ヶ月に1度の基礎的な模試と3ヶ月に1度の難関模試>というスパンがベストだと私は考えている。これは1ヶ月に1度と3ヶ月に1度の模試それぞれ性格が違うからだ。

 そもそも、勉強をしている時どのくらいのスパンで伸びるのかというものを焦点として考えてほしい。これは、主要3科目と言われる国語・数学・英語と理科・社会で分かれる。また、理科の中でも物理・化学、社会では日本史・世界史がそれぞれの分野の中でも性格が異なってくる。

 まず、理科の中でも生物と地学、社会の中では地理と公民が共通して言えることであるがこれらの科目は、暗記要素が強く正直1ヶ月死ぬ気で詰め込めばすぐに共通テストレベルであれば80%は軽く超えるだろう。一方で主要3科目や化学は暗記だけでなく理解力や思考力が問われる。だから、筋トレのように3ヶ月やり続けてようやく結果が出るというものなのだ。また、日本史と世界史においてはそもそも教える先生の多くが暗記科目と豪語してしまっている。だが、これは半分正解で半分間違っているのだ。すなわち、ただ暗記に頼っているやり方をしてしまっては、共通テストでも60%は取れてもその上はなかなかに難しくなってしまう。

 では、5科目それぞれの性格を見た上でだが、主に1ヶ月に1度のテストについては共通テスト対策の模試や基礎レベルを問うことが多い進研模試がおすすめとなる。

 まず、共通テスト対策の模試については、河合塾や東進の模試がおすすめだ。この二つの予備校は共通テストの数時間後に解答速報を出したりしており、センター試験時代からの膨大なデータを参考に研究を重ねた問題を出してくるため下手すれば、共通テストの問題を的中してしまうほどの洗練された模試なのだ。
 そして、共通テストは分野ごとに問題を出してくれるため1ヶ月の間でたとえば数学であれば、二次関数。国語であれば、古文。のように分野ごとにしっかり学習をした上で模試に臨むことで自分の1ヶ月の成果が出やすい。また、それだけでなくどの分野が苦手でどの分野が得意なのかが事細かく出してくれるのでおすすめなのだ。
 ただ、共通テストはあくまでマーク模試であるため思考力という立場から見るとそれを図ることが難しい。

 また、京大の入試問題はその思考力を深すぎるほど考えさせられるため共通テストだけでは不十分なのだ。だから、そこを補うための記述模試なのである。その記述模試の代表例として河合塾の記述模試が1ヶ月に1度解く上でおすすめなのだ。
 河合塾の記述模試は、先述したように研究し尽くした上での問題を出してくる。おまけに、河合塾の記述模試は京大をはじめとする難関大学を受験する浪人生や学校での集団受験の場として使われることが多い模試なのだ。だから、自分の実力を分析する上でこれほどの模試はない。
 だから、共通テストで分野ごとの練習試合を行いつつ、河合塾の記述模試で基礎力と思考力などの総合力の出来具合を分析することがおすすめだ。た

 では、3ヶ月に1度の模試はどうすれば良いのか。
3ヶ月という数字は、受験業界だけでなく各資格試験においても3ヶ月で自分の実力が伸びたことが如実にわかる時期なのだ。実際、これは、受験だけに留まらずダイエットや筋トレにおいても3ヶ月で結果を出すというのは、もはや決まり文句のように存在している。

 では、そんな結果がで始めた時期に解くべき模試というものは何か。それは、東進であれば京大模試。河合塾であれば京大プレのような各予備校が出している難関大別模試だ。
 ここで注意すべきなのはこの模試は、基本的に10月を目処に6月、8月、10月の期間で受けるということであり、11月以降のこれらの模試の受験は注意してほしい。
 その理由は、そもそも記述とマークでは性格が全く違うため我々は11月から共通テストの対策をし始めないと間に合わないからだ。特にセンター試験の時代と比べると共通テストはセンター試験のような小細工を使って点数を取るなどのやり方は通用せず、しっかりと対策をしないと痛い目を見てしまうテストになってしまっている。
 特に京大の理系を受ける場合であれば、10月に行われる防衛医科大学の入試を受験してみるといい。これは、京大に限らず医学部を受験する人はマストで受けてほしいものであるが、京大レベルの理系であればここで防衛医科大学の入試で合格を勝ち取ってほしい。
 また、10月くらいに京大受験生であれば、駿台の模試も自身のあるものは受けておくと良いだろう。しかし、これは受験業界では残酷模試と言われるほど凶悪な模試なのだ。また、難しい上になぜか受験者が多いため教科によっては偏差値80という統計学上ちょっとおかしい数字が叩き出されることもある。実際、私も日本史で偏差値86を受験時代に叩き出した。ただ、私はなにぶん何故か理系を選択していたため、この日本史は全くと言っていいほど役にたたなかったが・・・
 だから、京大を受けるものはこの模試で最低2科目は偏差値70、そのうち一つは偏差値85を特に二次試験で使う教科で取っといておくと安心できるだろう。
 
 そして、11月以降は東進の共通テスト、河合塾の共通テストをどんどん受けながら過去問、予想問題集を解きながら場数と過去問をこなしていってほしい。ただし、九州圏内であれば、北九州予備校という予備校が元旦に共通テスト模試を開催しているがこれは、受けたいのであれば受ければ良いのだができれば受けない方が身のためだ。
 また、こういった1月1日に元旦模試を行う予備校は北九州予備校以外にも各地方に一つ以上はあるようで、これは、学校によっては喜んで受けさせに行くこともある。ただ、正直1月の元日に、もしも事故った点数を取ったらどうなるか。もしもここで逆に実力以上の点数が出たらどうなるか。どのみち精神衛生上あまり良いとは言えない。
 
 だから、1月は精神衛生を整えながら12月までにやった模試の復習など解いたことのある問題をもう一度解いて満点を取るくらいまで頑張るのがベストだ。


 これが主な模試の受ける目安とスケジュールだ。

受験生諸君、ぜひ京大の学生証を勝ち取り変人の仲間入りを果たしてほしい。そして、自分が思うままに進んでほしい。

 こ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?