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わたしの好きな絵本


『わたしのおふね マギーb』アイリン・ハース 1976年 福音館

ほっきょくせいさん
うみの おほしさん
おふねが ほしいの
わたしの なまえをつけた おふねで
おもいっきり うみを はしりたいの
いちんちじゅう
だれか なかよし
いっしょにのせて
アイリーン・ハース『わたしのおふね マギーb』



小学校低学年頃に、祖母にプレゼントされた絵本です。
とてもとても気に入っていて、何回も引っ越しを繰り返してきましたが、今でも大切に手元に残しています。

※※※

朝、目が覚めると、そこは船の中でした。
お星様にお願いを叶えてもらった、マーガレット。
自分の名前が付けられた船で、1日冒険の航海が始まります。相棒は弟のジェームス。
小さな畑や果樹の木、山羊や鶏にオオハシもいて、可愛らしいカントリー暮らしの風景がそのまま船に乗っています。

畑で収穫した野菜や海に網を下ろして獲った魚やエビで作るシチュー、可愛らしいオーブンでマフィンや桃を焼いたりもします。
もちろん、マーガレットは船乗りとしても優秀で、途中で嵐が襲ってきますが、冷静に対処し、マギーbは嵐の中も元気に走り続けます。

※※※

自分の好きな物を全て詰め込んだ可愛く美しい世界+冒険の旅!
なんて素敵なの!と、子ども心に羨ましく、これ以上ない程夢中になりました。
しかしその反面、もし自分がマーガレットの様に冒険の旅に出ることになったら?
「わたしこんなに凄いご飯を作れるの?嵐が来たらどうするの?うーん無理」
と冷静に思ったりも。

お星様にお願いしているシーン


とにかくこの絵本の1番の特徴は、絵の美しさです。
繊細で幻想的な水彩画に、ページを捲るたびに「わー綺麗!」と思っていた事を覚えています。

作者はニューヨーク在中のイラストレーターで、舞台美術やテキスタイル、陶器等も手がけているようです。
地元アメリカで、高い評価を受けたファンタジー絵本です。

この本以外にも、数冊出版されているようですが、中には絶版品もあるようで、多分この本以外は手に入れづらいかもしれません。
図書館に所蔵されているのを、見かけたことはあります。
他の本も美しく幻想的な世界が広がっています。

美しい絵に心躍る冒険、王道の絵本が好みだという方には、おすすめの一冊です。
絵やイラストが好きだという方にもおすすめです!


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