ひとを信じることが、私には難しい。 結婚とか子どもがほしいとか、私もそれらを当たり前に感じたかったなあ。 元彼も、今の彼氏も浮気した。 ここまでくると私が悪いのかとすら思う。 ひとを信じても良いと思えるその美しい心が羨ましい。 それとも「何かあったらころす」くらいの強い覚悟が必要なのかもしれない。 だとしたら私が弱いだけだ。 愛すること、信じることには互いの命を賭すくらいの覚悟がいるのかもしれない。 その可能性を考えなかった。 なんだ、私が軽薄だっただけだな。 やれや
人生は長いからしょうがないけど、 嫌なことっていくつもある 私はこの人生を地獄だと思う 恵まれているし 運も良いけど ちょっと他人とはズレてるし 顔と頭は悪く生まれてきた 私はこの人生を 前世の禊だと信じるようにしている そうでもしないと とてもじゃないがやりきれない 10歳の頃、 イマジナリーフレンドとつまらない学校をやり過ごした 15歳の頃、 ツインテールをやめたらいじめも止んだ 20歳の頃、 みんな普通で偉いな 私も普通になりたいな、でもどうやって と悩
今「ラブソング」とかいう言い方するんだろうか 字面だけでも全身に鳥肌が立つ 10代になりたての頃 「恋してる、世界が輝いている」 「あなたが好き、早くこの気持ちを伝えたい」 的な歌詞を真に受けていた 恋をするだけで日常が輝き、 すこし大人になれるんだって信じていた 実際はそんなこと言ってる方がガキだし、恋をしたからって幸せになどならない。 学生の頃恋人が運転する車の助手席で聞いた 「愛してるよ、おやすみ」 という歌詞 知る中でいちばん幸せな一言に 胸が熱くなる思いが
ダイニングテーブルにコスモスを飾った 日に向かって開こうとするつぼみがとても可愛かった ほどなくして枯れた 花を枯らしても泣かなくなった 健康だ これこそが健康だ 枯れたコスモスと テーブルに落ちた花粉を片付けながら 面倒くさいな、と思った 最低じゃない? 綺麗じゃないものに用はない 自分の心の汚い部分を垣間見て 流石にちょっと反省した でも面倒だと思う気持ちも 至極素直で嫌いではない 失恋が大抵の人にとって喜ばしくないのは 枯れた花を片付けるのと同じだからだ
天気が良い10月の日曜日 こんなにも天気が良いのに、私は駅直結の商業ビル6階のカフェにいる 公園とか行けばよかったな 店内の、掃除するのも嫌になる程でかい窓から 広場で遊ぶ子どもたち 手を繋いで歩くカップル 迷子か?キョロキョロ周囲を見渡す人 が見える ここが新宿だったら、いや、違うな せめて練馬駅辺りだったら… 練馬の商業ビルにでかい窓はついてないか なんにせよ、良い天気なのだ 私は1人だが 広場を楽しそうに走り回る子どもたちや 店内の人々の談笑が 私を寂しくも、
通販で※沖縄・離島は除く と書かれるところに実家がある。 新幹線で帰省してみたいな。 実家はどうも好きになれない。 建てる時に、自分で決めた色の柱があるのに。 理由はふたつ。 ひとつ、父と暮らしたくない。 でもそんなことはどうでもいい。我慢できる。 ひとつ、過去の自分がいるから。 学校を休むという選択肢すら頭になく、 背中を丸め、冷や汗をかきながら登校した。 学校でまず向かう場所はトイレ。 上履きに押しピンが入っていた時は、 「そんなのに構っている暇はない」 と
毎朝顔を洗う、鏡を見る。 23くらいまでは、自分の顔を気に入っていた。 母譲りの奥二重、父譲りの鼻 万人に好かれる顔でも、絶世の美女でもないけど どこか愛嬌のあるこの顔を気に入っていた。 いつからだろう これまでしていた化粧が、髪型が、 なんか違う そして無いものねだる 二重幅、忘れ鼻 わたし、どうなりたいんだろう なりたい顔なんかない。 わたしは、わたしのベストでいたいだけ。 毎日考える。 この顔に、正解はあるか 他人が決めた美醜の枠の中で 毎日苦しむ。
26歳独身。 浮気した彼氏と2人暮らし。結婚はない。 激務から逃げるように転職した今の会社。別に悪くないけど、良くも無い。ちょっと胡散臭いな、とは思う。 そんな会社を出て、40分かけて帰る。駅から自宅へ自転車を漕ぐ。ふわり、今日はカレーの匂い。この間は焼き魚。子ども達のドタドタと笑い声。 絵に描いたような閑静な住宅街。 私、これでいいのかな。 休日も同じ時間に、なんなら早く目が覚める。 どこかの家の、掃除機の音。 そろそろうちも掃除しなきゃ、とか思いながら二度寝。二度
私の何が悪かったんだろうと思うことがよくありますが、それは、育ち、容姿、稼ぎです。でも運はいいです本当に。運だけです。なので「運も実力のうち」という言葉が好きで、私の実力の実に98%を運が占めています。