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インフルエンサーの作るブランド商品、この流行はいいと思う

最近、インフルエンサーの作るブランド商品をよく見るようになった気がする。服やコスメや小物。インフルエンサーだけでなく、一般のデザイナーや企画者が作ったものを売るサイトなんかも充実してきたように思う。

先日、柏木由紀さんの立ち上げた新しいコスメブランド"upink"からリップを購入した。元々ゆきりんのYouTubeが好きで見ていた。そこでブランドを立ち上げると知って、ゆきりんのブランドにかける思いや、商品のこだわりなどを聞いて、欲しくなったのだ。

「ピンクが好き」「かわいいものが好き」「自分が1番いいと思うものを作りたい」
そういうゆきりんの思いが形となったリップ。早く使いたいなあ。

私がインフルエンサーの作った商品を買うのがこれが初めてだった。そしてこの経験を通して思ったことがある。

「インフルエンサーが作るものを買うっていうのは、いいことなのではないか。」
「元々の商品提供の形に戻っているのではないか」
「これからの社会に必要なことが始まっているのではないか」

インフルエンサーの作るものを売るとなった際、まず大部分の購入者はそのインフルエンサーのファン、フォロワーとなるだろう。例えば、YouTubeで活躍している人が作った服を買うのは、そのYouTubeの視聴者が多いだろう。なぜなら、その視聴者はYouTubeを通して、そのYouTuberの活躍や考え方などを知っており、商品やそのYouTuberの魅力を理解しやすいからである。

これまで私はただ”モノ”を買っていた。
例えばイオンに行って、そこにある服のブランドでなんとなくかわいい服を見つけ、買うといった具合だ。
作った人のことも、そのブランドのことも詳しくは知らなかった。

でもインフルエンサーの作ったものを買うときには、そのインフルエンサーの思いやこだわりのこもった商品を理解して買うというプロセスがあった。

元来ものを買うってことはそういうことだったのではないか。作り手のこと、商品のこと、よく知った上で買うってことだったのではないか。もっと小さい社会が展開されていた頃、人は近くのお店に行き、よく知った店主や作り手の提供する”もの”をその意図をくんだ上で買っていたのではないか。

大量生産大量消費の時代は終わろうとしている。
これからは必要なものを必要なだけ生産し消費することが望まれている。それを踏まえると、このインフルエンサーが作るブランドと商品の拡大という流れは、重要なのではないかと思う。新しいブランドは比較的小規模で、購入者がどれくらいなのかも想像しやすい。小ロットでの生産が基本となる。ロスも少ない。
また、商品についても、なんとなく買ったものよりも、ブランドやコンセプトをよく理解いた上で購入する”もの”の方が大事にされやすいと思う。

さらに、インフルエンサーからは既存のものよりも”味のある”ものが生み出されている。これは多様なインフルエンサーが自分のこだわりの商品を自分のブランドから出すことができるからだ。大きな会社から生み出されるものは、複数人の意見と思惑が絡み合った生み出されたものだから、どうしても大衆化される。
しかし、今は多様化が謳われる時代。個性を自ら表現していくことが求められている。より”味のある”ものに触れられる機会は多い方がいいと思う。

こういうわけで私は、現在のインフルエンサーブランド品流行はよいと思う。


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