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短歌 de ポエム【並木】

この並木
思い出深く
日々歩む
春夏秋冬
折々の花
 
この並木
フルフルそよぎ
爽やかな
煌めく若葉
頬撫でる風
 
この並木
マロニエの咲く
初夏近し
愛おしき君と
交わす眼差し

マロニエの並木路
マロニエ、日本では「西洋栃の木」と言います。赤い花が咲くものは「紅花栃の木」と言います。トップの画像は、マロニエの花です。

この並木
寄り添う二人
見守りて
星霜の日々
散りぬる日々
 
この並木
片割れ時の
物悲し
君待つ吾そ
独り歩みぬ
 
この並木
ハラハラ零る
心に雨
吾に重なる
黄葉の影

マロニエの黄葉

この並木
凍れる風情
冬枯れの
侘しさ漂い
仰ぐ天空
 
この並木
春の訪れ
感じつつ
独り佇み
懐かしき哉
 
此の並木
君の気配に
笑み浮かび
光りに向かい
並木を後に

巴里の公園、懐かしい写真です。

 
 
数十年前に訪れた巴里、マロニエの花が咲いておりました。
勿論、写真に収め。
並木の画像を懐かしく眺めながら短歌を詠みました。
31文字を連ねた物語風ポエムです。