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クローズド・ループ現象

今回は誰もが陥るクローズド・ループ現象というものです。少しダークな内容となります。。
医学の黎明期によるお話です。
『瀉血』:シャケツ(血液の一部を抜き取る排毒療法)という治療法があるそうです。この治療方は当時の最高の知識を持った学者が善意から生み出したものでした。

いかにも難しい言葉で効き目がありそうな気もしますが、実際の効果は全くなく
非常に有害なものとされてきました。
この方法でもちろん病気の方が治るわけがありません。ですがなぜそんな薬を使用したのか?その真実は一度も検証しなかったというものでした。
当然何かあれば患者の薬によりよくなれば薬のおかげ、最悪の事態になればかなりの重病に違いないと言われる。

これがクローズド・ループです。
18世紀末から19世紀にかけて大勢の患者が瀉血によって亡くなっている、当時の医師に知性や人を思う気持ちがないというのが興味深い話です。彼らは自分たちのやり方に間違いがあるという認識がなかったのである。

自分たちが普通に利用しているものも本当に効果があるのかと、事前に少しでも調べるくせをつけておくべきかもしれません。
もちろん事前に検証して行う方もいると思います。ですが、医療現場の環境や医療従事者の姿勢は、クローズド・ループに止まっています。

この現象は政府機関、企業、病院、我々の生活など、現代社会の至る所で起こっています。ループ現象に陥らないようにするためにも個人での考えが大切だと感じました。
次回も失敗について話していきます、ここまで読んでいただきありがとうございます。

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