介護に関わる可能性のある人へ

NFTの事ばかりお熱で書いていては介護士と名乗る資格が無くなってしまうので、今回は親が高齢になってきた私とか私より少し上の世代に向けて、これから介護をしなくてはならない立場になった時に触りの知識だけでもあった方が良いですよというお話です。

要支援・要介護になる前に本人含めて家族で介護が必要になった時のことを話し合い、決めておきましょう。
必ず家族全員で関わる様に決めましょう。必ずです。
取り決めた事は記録に残すと尚よしです。

急にどうした。
という感じですが、これが出来ていれば多少の紆余曲折があってもそこまで苦労して疲弊する事はなくなると思います。
特に、認知症になってしまった際には話し合いはどんどん困難になりますので、頑固だからと先延ばしにせずに向き合う事をお勧めします。

介護の細かいことなどは担当のケアマネさんに教えて貰いながらでも大丈夫です。(担当者会議や月1の訪問の際に気になる事は質問すると良いですよ!)
この後にざっくりと触りについては書いていく予定ですが、時間のない方は上の事だけは覚えておいて頂けたら幸いかなと思います。

それでは、かなりザックリとですが大切な事を書いて行こうと思います。

「高齢者の介護=認知症」
と思われる方もいるかも知れませんが、それだけではありません。

圧迫骨折で1人で家の中も歩けないという状態でしたら主治医や市役所に相談しましょう。

白内障・緑内障で殆ど見えなくて1人で生活するのが心配でしたら主治医や市役所に相談しましょう。

食事を摂らない、片付けをやらなくなった。
お風呂に1ヶ月入らなくなった等、生命的活動を放棄してしまっていると思われる行動が見られていたら、主治医に相談しましょう。

全てに要支援・要介護の認定が出るわけではありませんが、市町村が行なっている見守りサービスや宅配などに繋がる事も出来ますのでとりあえず相談するのは大切です。
(健康だけど、面倒見るのが大変だからと相談するのはご迷惑になるのでご遠慮くださいね)

要支援と要介護は何が違うのかと言いますと、家族にとっては受けられるサービスに違いがあると受け取って貰えれば良いかと思います。

要支援ですと、大体ヘルパーは週1〜2回、デイサービスも同じく週1〜2回までだと思ってください。泊まりのサービス(ショートステイ)は利用可能です。
ヘルパーは清掃、調理、買い物位だと思ってください。

要介護になるとヘルパーは着替えやオムツ交換などが出来る様になります。また病院付き添いや送迎も介護保険制度内で出来る様になります。
利用日の制限もなくなりますが、限度額というものがありますので毎日使うなどは無理です。
限度額を越えた分を全て払うというなら受けられますが、莫大な金額になりますので普通は無理かなと思います。
要介護3以上で、特別養護老人ホームに入居出来る様になります。

ちょっとややこしいですが、グループホームという入居施設は要支援2〜要介護5まで利用出来ます。ただ、比較的介護のいらない人が多い所ですので、要介護4〜5の人は入りにくいかもしれません。

堅苦しい話が続いてしまったので少し息抜きタイムにしませんか?
飲み物やお菓子など取ってきましょう。
私は甘いコーヒーを淹れてきます。

さてさて、気合を入れてもう少し書いて行きますのでお付き合い頂けたら嬉しく思います。

介護認定には少し時間が掛かるのと、用意しなくてはいけないものがあります。市役所に相談したからオッケーではないのが面倒ですよね…
まずは申請書に記入をしなければなりません。保険証なども必要になります。
主治医の意見書も必要になります。上で主治医に相談しましょうというのはその意味合いもあります。
そして、調査員が聞き取り調査に来ます。認知症テスト等を行って行きます。(自分は何でも出来ると頑張ってしまう人が多いので注意ですね)
そして、調査後30日以内に調査結果が出ます。大体20日以上はかかると思ってください。
ここで、要支援・要介護・非該当の結果が出ます。

私が大いに関わっている訪問介護のややこしい所を最後に書いて終わりにしようかと思います。
いやー、長くなってしまいましたね。お疲れ様です。

よく説明し直す事なのですが、要支援・介護者の方の生活場所の清掃や片付けが支援の内容ですので、「同居者の部屋の掃除や洗濯、調理はもちろん、倉庫の片付け、庭の掃除、窓拭き、換気扇の掃除、洗車」などは出来ませんし、しません!
そこは清掃サービス等と契約して下さい。

要支援・介護者がいないとサービスを行う事は出来ませんのでご注意をお願いします。誰かいれば出来るというものではなく、あくまでも要支援・介護者のお手伝いなので本人様が居ないと清掃であってもできません。

家族(同居人以外でも)が在宅の時には支援は出来ないことになっています。
ただし、家族が介護を行うことが困難な場合は支援できることになっています。
判断が各事業所によるので、よく確認しておくとトラブルになりにくいと思います。

ヘルパーの指名制はないと思って下さい。事業所によって方針は違うのでOKな所もあると思いますが、基本は複数のヘルパーが関わるものと思って頂けたらと思います。

堅苦しい話に長らくお付き合い頂いてありがとう御座います。
かなり多くなってしまいましたが、本当にザックリだったりします。まだまだ細かいところはありますが、実際にサービスを利用する時に調べてもらえたらなと思います。

最後に、要支援・介護者に家族がなった時は、必ず皆んなで協力しましょう。1人が関わり続けると必ず疲弊していきます。
任せきりには絶対にしてはいけません。

読んで頂き誠にありがとう御座いました!

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