見出し画像

フライング

 まだ、春休み。
 
 昨日、「マイケル・サンデルの白熱教室」を、たくさん見てしまった。
 
 明日から4月だな~、一応教科書でも開いてみようか、と、フライングして新しい教科書を開けて読んでいたら、教科書に「マイケル・サンデル」が載っていたからだ。(マイケル・サンデル教授、教科書にまで載るようになったんだ~。)


 簡単に言えば、サンデル教授はハーバード大学の教授で哲学者。
 よく、NHKの「白熱教室」に出演?されている。
 「ソクラテスの問答法」のようなやり方で、学生さんたちと、思索を深めていくような方だ。
 テレビで見る限り、意思がクリアそうで、揺るがなさそうだけど、柔軟なところがありそうな、かつ、どこかしら楽しそうな目つきをしているように見える方だ。(実際はどうなのかな?) 一応 ↓。

 
昨日は、2022年にNHKで放送された、
  「エリートたちよ 君の成功は努力の結果?それとも運?」
  「中国 衝撃の教育改革 あなたはどう考える?」
  「君たちは自分の国を信用している?」
  「民主主義への挑戦〜戦争〜」
  「中国って民主主義国?」
を、春休みで退屈している、とある少女の作った神経衰弱用カードで遊びながら、次々見てしまった。
 番組の中で、サンデル教授と対話しているのは、アメリカ・日本・中国の、まだ学生さんたち。いくら東大レベルに頭の良い学生さんといっても、こちらは人生を長く歩いてきた経験分、わりと分かりやすく、身近な内容で、見ていて楽しい。 



 でも、何より、へぇ~、面白~いと思ってしまうのは、授業?の進め方だ。

 サンデル教授は、哲学者らしく、例えば、
「東大などのエリート大学の学生が、そんな大学に合格できたのは、努力の結果なのか?運なのか?」
などの問いを学生さんたちに投げかけて、そこから、学生さんたちの返答の核心を上手にすくい取って、思索を発展させていく。
 よくもまあ、学生の話をこんなテレビカメラの前で聞きながら、迷子にならずに授業を進めて行けるなあ。気が散らないのかな?すごいメンタルだな~、面白いな~、と思うけれど、何より面白いのは、そういう目線で我が身を振り返ったときだ。








 わたしも、同じような内容を学校でやるわけだけど、わたしの場合、立場が真逆だ。

 ちょっと高校生には耳慣れない、ややこしい、何かの概念を勉強するとき。



わたし:
 なんとかかんとか、なんとかかんとか、で、なんとかかんとか(何かの概
 念についてがんばって説明。)と、いうわけです。
 意味分かった??
(黒板から目を離して、振り向く。あ、今日は起きてる、……が、)

高校生たち:(首をかしげながら)……?……?
わたし:う~ん。……じゃあ、もう一回、言いましょうか?
高校生たち:もう一回お願いします!
        (↑ここで聞こうと思うところがエライ!!)

わたし:えっとね~、つまり、なんとかなんとか、なんとかなんとか、
 それって例えば、日常で言うとさあ、なんとかかんとか、なんとかかん
 とか、……みたいな感じかな?

高校生Aくん:あ~あ~、つまり、先生が言いたいのは、なんとかかんと
 か、なんとかかんとか、って言うこと?ですか?
(と、理解・通訳してくれる人が現れる!)
わたし:おー!それそれ!!
(と、言い当ててもらって、うれしくなるわたし。)

高校生Bくん:え?どういう意味??分からん。
高校生Cくん:だからあ、今言っとったやん!
       オマエ、ちゃんと聞いとけよ!
高校生Bくん:や、聞いとったし!!
高校生Cくん:だから、先生が言いたいのは・・・


みたいな感じで、みんなに浸透していく。(なんとかかんとか、が多すぎるけど、意味分かります?)
 どっちかというと、この場合、サンデル教授はAくんですよね、わたしではなく😊。

 わたしもたまには、サンデル教授のように、すっきりした授業をして、訂正のないテストを作って、ミスのない採点をしてみたいものだ。










 フライングと言えば。

 昨日とある少女が、わざわざわたしのそばに来て、わたしを見上げて、
「明日って、エイプリルフールやん?」
「うん、そうやね?」
「実はエイプリルフールって、本来は4月5日やったって、知ってた?」
「へぇ~~、そうなん?知らなかった。なんで変わったん??」
ニコッと笑って、
「嘘よ。だってエイプリルフールだからね。」

「……。」




 え~!そういうの、ありですか??


(エイプリルフールって4月1日?4月4日?
 とある少女のせいで、分からなくなってしまいました。)


この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?