赤い点々
いろんなものに地域差があることを知った今日この頃。
この地域では、自転車通学の中学生と言えば、タスキのような反射材と白いヘルメット。そちらの地域でもそういうのはあるのかな。
暑かったから、冬服が暑すぎて、真っ赤になって学校から帰ってきたとある少女が、反射材を外してフックに引っかけながら、突然、バレー部に入る、と言う。
制服のまま、入部届を取り出して、
「書いて。」。
え、昨日までは、さも吹奏楽部に入るようなことを
言っていたじゃない。おとといはフルートが吹けたとか、
昨日はピアノのおかげで楽譜が読めたとか。
「吹部に入るんじゃなかったん??」
「入るとは言ってない。あれは、体育館シューズを2日連続で忘れて、
体育館に入れなかっただけ。」
「えええ??そうなん?」
意外なんですけど。だいじょうぶかな。
ほんとに入る気だろうか。
暑さのあまり、半袖にまでなった両腕。
バレーボールの内出血で、赤い点々だらけになった手首を見せて、
「ほら、見て。」。うわ…。
本当に、だいじょうぶだろうか。
明日には気が変わるのでは?
本当に、入る気だろうか。
本当に?本当に?
え?本当に?
乙女心はよく分かりません。
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