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わが家に5つもあるもの

 今日は節分。節分と言えば、2月3日。気がつけば、もう2月。あれ?もう2月?
 カレンダーが1月のまま、まためくり忘れている。家中のカレンダーをめくって回るツアーが始まる。

 わが家には、何冊の紙のカレンダーがあるんだろう、と数えてみた。1、2、3、4、5、で、5冊のカレンダーが、あちこちに飾ってある。
 今でこそ、何かと日付で生徒を指名しているが、長いこと専業主婦だったので、あまり「今日は何日」を気にかけずに暮らしている。
 温かくなってきたら春で、寒くなってきたら冬。
 軒下猫の毛が増えてきたら冬で、軒下猫が小さくなったと感じたら春である。






 そんなわけで、あまり活用しないカレンダーなのだけど、予定を書いていてもすぐ見忘れてしまうカレンダーだけど、それでも飾ってしまうのは、ひとえに、カレンダーについている季節感のある絵や写真のためだ。カレンダーに書かれた予定のほうには全く目が行かず、見ているのは絵や写真のほうばかり。



              ☆ ☆ ☆



 1のカレンダー。
 今わたしが座って編み物していた、ここからスタート。この部屋はとある少女とわたしの部屋。出入り口のふすまに、岩合光昭さんの「世界の自由ネコ」のカレンダー。今月の猫は、ウルグアイの猫。猫たちが話していそうな変な言葉を、とある少女が吹き出しをつけてサインペンで書き込んで、猫に言わせてしまっている。

 2のカレンダー。
 この部屋の鏡台の橫に、裏紙に描いたとある少女とわたしの落書きに日付を入れてクリップで留めただけの0円カレンダー。今月の絵は、とある少女の描いた、とある若者の後輩の想像図。よく話に登場するので、勝手に想像したらしい。さらにまた、勝手に言いそうなセリフまで言わせてしまっている。ごめんね、後輩くん。





 3のカレンダー。
 わたしたちの和室を出て、すぐ隣が居間。居間の薬箱の下に、ヤクルトさんがくれた「時代をこえて愛される建物のある風景」というヤクルトのカレンダー。今月の絵は、滋賀県の「丸八百貨店」の雪の風景。滋賀県って2月はこんなに雪が降るのだろうか。行ったことがない。ここは暖地なので、この冬はまだ雪うさぎが作れるほどの雪さえ降っていない。

 4のカレンダー。
 居間のテレビの橫の壁には、(うちは日産ではないけれど、)いただいた日産自動車のカレンダー。今月の写真は「KICS」(って知ってます?)という自動車の写真。切れ長な目のようなヘッドライトが2つ付いていること、屋根の色だけ他のところと違うということ以外は、車について全くくわしくないので分からないです。スミマセン。




 最後に5のカレンダー。
 居間を出て廊下の先にトイレ。トイレのドアには、母の馴染みの画材店のカレンダー。
 1月/2月の絵は、マティスの赤い「開いた窓」。マティスの絵をしっかり見たことはなかった。こうして毎日何度も見ているうちと、子どもの頃実家の西向きの窓から夕焼けを見ていた神々しい時間を思い出して、戻りたいような、赤い気持ちになる。(実家はこの家の隣にあるのだけど。)
 




 わが家にはこれに加え、水彩画家のうちのおばあさんの描いた絵や、とある少女の書いたたくさんの猫の絵やその辺の廃田の風景や人の絵、わたしの描いた軒下猫や1ちゃんや3ちゃんや姉の家の猫たちの、変な絵やリアルな絵などが、いたるところに貼られたり、掛けられたりしていて、そうでなくても絵でいっぱいなのだけど。








 こんなに穏やかな暮らしができていて、何の不満があろうことか。


 

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