異名好き

　ネットリテラシー教育が、若い世代には浸透しているなあ、と感心する。

　感心のポイント①。わが家の　とある若者も　とある少女も、絶対に、親にも誰にも、自分の（「とある少女の」は、本当は「わたしの」スマホなんだけど）スマホ画面は見せない（簡単には返してくれない）。とある若者は、危険を感じるから、と、学校にはスマホを持って行かない（連絡つかない）。

　感心のポイント②。友達の個人情報の漏洩にも、すごく気をつけているようで（？）、学校の話をするときも、友達の実名は絶対に出さない。学校でのニックネームすら明かさない。

　なので、いつも謎の異名を使って話してくる。

　例えば。

　「生井金太郎」くん、という異名を付けられている、とある若者の中学の時の後輩/友達がいる。
（勘が良くても、良くなくても、生井金太郎と言われればそれだけで、どんな人か想像がついてしまいますよね？）

　生井くんは、とある若者の話題に、中学生のころ、部活（ソフテニ部）の後輩として初めて登場。生井くんが、校内試合で、1つ年上のとある当時少年に負けた時、「とある少年さんって、意外と強いんですね。ハハ！」と、笑ったときから、”なまいきんたろう”です。


　でも実は、とある若者は生井くんと仲が良くて、一緒に帰ったり、よく生井くんの話もしていました。学校が別れた今も、しています。

　去年の春、勤務先の高校で、「先生は、とある若者さんのお母さんなんですか？」と訊いてきた少年がいて、家に帰ってから、とある若者に、「・・・って言ってた人いたよ？○○くんていう人、知り合い？」
と、訊くと、
「ああ、それね、生井金太郎。」
と言われ、「おお！😮」と有名人に会ったような喜びを感じました。
　実は、例の昆虫食をプレゼントしてくれた、あのソフテニ部少年が生井くんです。

　でも、実際の生井くんは、高校に入って成長したのか、全然生意気なんかじゃなくて、昆虫食はくれるけど、普段はいろいろしてくれる、コミュニケーション上手な少年です。後衛ポジションらしい頼れる安定感キャラ。多分、誰にも分かってもらえないとは思いますが、とある少女が何周も見続ける「ハイキュー！！」で言えば、「田中」みたいなところのある少年です。
　とある若者とも、今なお友達です。今年のインターハイ県予選では、とある若者は、生井くんのペアに惜敗して騒いでいました。
　まあ、強豪校の選手にはだんだん勝てなくなりますよね😊？

　他にも、いろいろと謎の異名をつけられている、とある若者の友達たち。

　その中に、「F中No.1」くんという友達がいます。

　F中No.1くんは、その名の通り、F中学校出身で、高校入学最初のクラスの自己紹介の時に、
「自分は、F中学校では（成績が）1位でした。」
と言ったときから、その異名です。
　最初は、”こいつ、やばいやつなのか？？”と思ったらしい。でも、F中No.1くん的には単に事実を言っただけで、そういうやつではないみたいだと気づいたそうで、以降、たびたび、とある若者の話に登場します。

　登場回数からして、多分かなり気が合っているのかな？と思っていました、が……。

　数日前の夜、自分の進路についての考えを語っていた　とある若者の話の中に、F中No.1くんがまた、登場。F中No.1くんは、「すごくおもしろいやつで、航空関係にすごく興味を持っている」んだそう。

　そういう好きなものがあるやつって、意外とオレの高校ではレアキャラなんよ。
と、とある若者。
　（へぇ～）
　学習班でも、あいつと航空機のしくみの？？？（この辺りはわたしにはよく分からない話でした）について、一緒に調べたりしたことがあるんよ。そういうことについて、あいつはマジでよく知っとるんよ。オレよりよく知っとる。

　（そういえば、とある若者も昔、そういうの好きだったよね。）

あいつは、ちっちゃい頃、よく、空港に遊びに行ってたらしくってさ。

　「とある若者も、毎日のように行ってたよね？　覚えてる？」

そうやったね。で、あいつもおんなじような感じで、毎日おじいさんと一緒に空港に遊びに行ってたらしいんよ。

　「ん！おじいさん？」

長いので、突然ですが続きはまた次回😊。