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わたしについて⑤

わたしが通った高校は、テストの点数がそこそことれていれば卒業できるようなところだった。

と言っても、数学と英語は中学2年生くらいからの積み重ねがないにひとしい状態だったからか、まったくのチンプンカンプン……

国語と社会は、読み物として教科書を好んで読んでいたからか、平均点は超えていたと思う。(記憶があまりないのだけど……)

とにかく、そんな低レベルの勉強しかしてこなかったわたしは、進路のことなんて現実的に考えられず、母も母で、生きていくのに必死だったからか、現実から目をそらしていたからなのか、わたしの進路にはまったく関心がなかったような状態だったと認識している。

異常なレベルで、いわゆる「勉強しなさい」は言われたことがない環境だった……

そんなわたしたちを見かねてか、学校の先生が専門学校のパンフレットをいくつか渡してくれたので、とりあえず目を通してみることにした。

「手に職をつけなさい」と言われたことをほんのりと覚えている。

情報処理系の学校のパンフレットが多かった中、ひときわ校舎がきれいに写っていて、習う教科が多岐にわたっていた観光分野の学校に興味をもち、祖母にお願いして学費を出してもらい、専門学校に進学した。

今の自分を変えたいという気持ちが、やっと芽生えはじめたタイミングだったのではないかと思っている……



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