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YouTubeは「神」か?

YouTube、がん治療に関する誤情報動画の削除を開始(CNET Japan) - Yahoo!ニュース YouTubeは米国時間8月15日、有害または無効であると証明されたがん治療を推奨する動画の削除を開始すると述べた。専門的な治療を受けることを阻止するコンテンツも削除するという。  この医学的な
news.yahoo.co.jp


一神教の問題点は

「絶対善」「絶対正義」

を認めているところです。

人類の歴史を振り返れば、「絶対」などというものは存在せず、「善」も「正義」も時と場合によって揺れ動くもの。
ある国のある時代には「善」「正義」と信じられ、誰も疑わなかった行いが、今では「悪行」として否定されたりします。

フランス革命で用いられたギロチンは、今でこそ残酷な処刑方法とみなされていますが、受刑者に苦痛を与えず一瞬で絶命させることで、当時は「極めて人道的発明」と称賛されていました。

つまり、すべては「相対的」であり、価値観は刻々と変化するということ。
黒と白の間には、広大なグレーゾーンが広がっています。
「賢くなる」とは、善悪の単純な二元論を捨て、「人には人の事情がある」という相対的評価を受け入れることです。それこそが、SDGs言うところの「多様性」「多様な価値観を認め合う」ということでしょう(SDGsをゴリ押しする連中が率先して理念に反する言動を繰り返しているのは、何とも示唆的ですね)。


何度も述べてきましたが、かつては「真理」だと信じられていたのに、後の発見で180度逆転してしまったことも数多くあります。コペルニクス的転回というやつです。
そうした「絶対の誤謬(ごびゅう)」を防ぐには、多様な意見を封じることなく、常にオープンにしておかなければいけません。それが本当に誤った情報かどうかは、ずっと未来にならなければわからないからです。

さて、一介の民間営利企業にすぎないYouTubeは、いつから「全知全能の神」になったのでしょうか。
何が正しく何が間違っているかを判定できる「力」を持っているのでしょうか。

これだけは言えます。
もしその時代の「常識」が「絶対正義」で、相反する意見を片っ端に封じていたら、どれほど多くの人が体を壊し、命を落としたとしても、いまだに

・運動中の水分補給は禁止!

・ウサギ飛びは励行!

・突き指は引っ張って治す!

・鼻血が出たらティッシュを詰めて後頭部を叩く!

が行われているはずです。

そして、太陽と星は宇宙の中心である地球の周りを回り続けているでしょう。


聖書によれば、世界の終わりには「神」を名乗る「アンチキリスト」が登場するそうですが、果たして……


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