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前記事のおまけ

累進課税の強化

を訴えると、決まって出てくる反論が

一生懸命働いても税金で取られるならヤル気が失せる

というものです。

でも、実はこれこそが、

いかにももっともらしい思い込み

の典型なのです。

「儲かるから頑張る」というエビデンスはありません。


心理学や行動経済学などを勉強した人ならご存じでしょうが、

物的インセンティブは必ずしもヤル気を起こさせない

ことは、数々の実験で明らかになっています。

確かに今日明日の食べるものにさえ困っているときは、「お金を稼ぐこと」がモチベーションになるのですが、ある一定のライン、衣食住に不自由しない点を超えると、しだいに両者の比例関係が崩れ始め、ついには「報酬が大きいほどパフォーマンスが下がる」ようになります。

年収1億円で年間30本塁打のバッターは、年収10億円もらったら10倍の年間300本塁打者になれますか?

また、条件によっては、

無報酬であることが最もパフォーマンスを上げる

こともわかっています。

なので、

税金をいっぱい取られるから頑張るのをやめてしまう

ということは絶対に起こりません。

にわかには信じがたいと思われるかもしれませんが、それこそ「もっともらしいウソ」に騙されている証拠。

これは「科学的事実」であり、人間というのはそういう生き物です。

なので、累進課税を強化しても大丈夫なのです。


人間にとっての最大のインセンティブは、

属する集団に認められること

です。

今、世界中で「お金持ち」を英雄視する風潮があります。

だから、世界経済フォーラムなんていう連中は、

仲間に認められたい(尊敬されたい、崇められたい)

という目的で、貪欲に利益を追求するのです。

保有資産=自分に対する世間の評価

と勘違いしまくりなわけです。

それは裏返せば、「稼ぎの少ない人間は価値がない(仲間として認められない)」となり、その思い違いが、今回の「新コロ騒動」「パンデミックごっこ」につながっているというしだい。

でも、これは大きな間違いです。

世界中が「お金持ち=英雄」という発想を捨て、

集団に貢献する行い

を正当に評価するようになれば、世界は今よりずっと住みやすくなります。





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