うつで休学に至るまで

 今日は、私が休学に至るまでの経緯をお話ししようと思います。長い自分語りになりますが、よろしければお付き合いください。

大学入学まで

中学生

 頑張りすぎて卒業間際に潰れる。とにかく叱られるのが嫌、言及されるのが嫌な性格で、委員会・生徒会・部長などを言われるがままに全て務める(やらないと後でぐちぐち言われる)。めんどくさがりなせいで、全て完璧にやれば文句はないだろうと考える。卒業式にて、答辞を任される。嫌だったが、断らなさ過ぎてやること前提で話が進んでしまった。「お前しかいないだろう」頭が回らない、毎日寝る前に涙が出る、眠たくてたまらない、などの症状が出る。原因が明確なため、病院へは行かなかった。

高校生

1年生
 最初の2週間は何をしても楽しかった。中学と同じく吹奏楽部を選ぶ。練習中、廊下から見る夕陽が綺麗だったのを覚えている。
 夏の大会前に倒れる。どこからが「しんどい」のか分からなくなる。「無理するな」と言ってもらうも、どこからが無理なのか分からなくなっていた。熱が出る、しんどい、頭が回らない、眠たくてたまらない、など。

2年生
 
受験勉強が始まる。勉強と部活、それともう一つ、うちの学校で特別な活動があり、その鼎立をしないといけなくなる。よくあることだと思うが、部内の空気が悪くなることがあり、部活が楽しくなくなっていった。

3年生
 副部長になる。受験勉強が本格化する。4月から顧問が総入れ替え。その顧問陣が誰も吹奏楽部の経験者ではないばかりか、全く協力的でない(本来、その部活を持つべきではないほど忙しい先生ばかり)。極めつけは、「音楽の先生は音楽ができない」。大げさではなくて本当に。「テンポはどれくらい?」と尋ねられてBPMを答えると、「そうじゃなくて」歌ってみろと言われた。(このやばさが伝わるだろうか?)あの時、誰に助けを求めたらよかったんだろう。何の関係もない授業中に涙が出てきた時、「これはまずい」と気づいた。
 引退後は受験勉強。しんどかった。「これが終わればひと段落する」と自分に言い聞かせる。センター前にやる気をなくす。ただ、ここで頑張れなかったら自分はこの先どんどんダメな人間になると思っていた。焦りばかりがつのっていた。自分が受験を頑張りたくないということに、この時は気づいていなかった。
 大学入試が終わり、結果が発表されるまで、読みたかった小説を読んで過ごす。後になって聞いたことだが、「散歩へ行く」と家族に告げたとき、「自殺するのかと思った」そうだ。感触で少なくとも一校は受かっているのが分かっていたし、そんなつもりはなかったのだけれど。

大学生になって

1回生

前期
 
そこまでストレスなく過ごす。コロナでオンライン授業だったことで、かえって助かった。やりたいことや欲しいものが思いつくようになり、まるで人間みたいだと思う。

後期
 対面授業ができるようになる。部活動もできるようになる。初めての舞台で、ボロボロに失敗して引きずる。自己紹介する機会が増え、好きなものを聞かれるたびに何も思いつかず、焦る。雑談ができない自分が嫌になる。この頃から勉強をするのが億劫になる。出来ない自分を責め始める。

2回生

前期
5月:急に涙が出る日が現れる。これはまずい兆候だと分かっていたが、原因がわからず。何か規則性・周期性があるのではと、悲しくなる日を記録し始める。もともとあった希死念慮が強くなる。書籍『ヒトは何故自殺するのか』を読み始める。

6月:強い焦り。『完全自殺マニュアル』を買う。

7月:下旬に特にひどくなる。「うつかもしれない」と思いつつ、「それは甘えでは?」という頭の声が離れず、苦しむ。「うつ病であればいいのに」とすら思う。途中でやめていた『ヒトは何故自殺するのか』を再び読み始める。自分にあてはまる事項が多かった。

8月:期末試験で凡ミスをしたと気がついた時、頭の回転が鈍くなったのを感じた。なぜだかわからないけれど悲しい。この辺りから、自分の頭の中を整理するためにPCのメモ帳に書き込むようになる。
8月の内容の一部

「草むらに足をつつかれるような小さなストレスが、刀を刺されているようなものに感じている。今まで1ぐらいだったダメージが、10くらいに感じる。そして10楽しかったことは、2くらいに思えてしまう」

試験が終わって、少しずつ楽になる。

後期
10月:実習の授業がはじまり、レポート提出に追われる。
下旬頃からだんだん悪化していく。何も頑張りたくない、思考停止したい、楽になりたい、消えたいと思うようになる。朝起きるのがしんどくなり始める。

12月:3度目の舞台で酷い出来を見せる。練習時点では「上手い」と褒められ、そこそこ期待されていた(と思う)。かなり落ち込む。人数の少ない部活なこともあり、次期部長になる。プレッシャー。今思えば何故そんなことを、という内容で悩みまくる。自炊が億劫になる、お風呂に入れない、歯磨きができない、暗い部屋の真ん中で立ち尽くしている、壁にもたれかかってしゃがみこんだまま時間が過ぎていく、スマホを見ることさえもしんどくなる、悲しくてたまらず泣きじゃくる、など。早稲田メンタルクリニック 益田先生の動画を見るようになる。
冬休みで少しマシになる。

1月:実家に帰り、「死んではいけない」と改めて思う。遅刻ギリギリと言うほどではないが、今までだと考えられない時間に起きるようになる。家を出る時刻がだんだん遅くなる。休みの日は昼頃まで寝ている。勉強に全く手を付けられなくなる。提出しないといけないモノだけギリギリやっている。担当教員にも、試験で結果を出せないことを疑問に思われる。この頃がピークでしんどかった。12月に出た症状がひどくなった感じ。『我慢して生きるほど人生は長くない』という本を読み、「罪悪感は自分勝手な感情」という言葉が頭に残る。これで少し楽になる。

2月:試験が終わって少しマシになる。迷ったが、しばらく部活のイベントには出ず、裏方に回ることにする。食べて寝てゲームして……という生活をする。しばらく安定していたが、14日に突如悲しくなり、泣きじゃくる。このままではまずいと思い、母親に相談する。回らない頭を動かしながら、一週間強かけて病院を探す。バイトはやめた。

3月:病院に行き始める。2週間帰省する。だいぶ動けるようになる。大学に戻りたくなかった。

3回生

前期
4月:まだ元気にはならない。回復しきらないものの、学校にはなんとか通えるのでそのまま通う。明るい服装をするようになる。中旬にはかなり調子が良くなり、少しだけ遠出できるようになる。部活動の練習を再開する。

5月:部活でトラブルがあり、頭を抱える。試験勉強ができない。勉強に手がつかなくなる。たびたび授業を欠席する。かなり追い詰められる。6月から本格的に就活が始まることを考え、できないと判断する。中間試験後から休学することに決める。

6月:休学。部活動のイベントが終わり次第帰省することにする。焦燥感に苛まれる。

7月:帰省し、実家で過ごす。波はあるものの、回復傾向である。noteを開設する。

自己分析

うつになった要因になりそうなもの

 中学で頑張り過ぎた、無意識のうちに完璧を目指そうとしていたこと。それが自分のキャパを超えていることに気がつかなかった。さらに、大学受験を通じて、少しでも時間があれば勉強をするようになり、休憩の仕方が分からないままに大学に入ったこと。

 めんどくさいことを嫌うあまり、自分の感情を見て見ぬふりするようになったこと。地方出身なこともあり、望んでもできないことが多かったため、諦める癖がついたこと。

5月に潰れた理由

 60~70%くらい回復したところで120%のこと(勉強・部活・就活)をしないといけなくなったから。

→休養が足りなかった。勉強に戻るまでに、少しずつステップアップする期間を設けるべきだった。

休学中にやりたいこと

・休養
・大学の勉強へ向けてリハビリ
・やりたいけど諦めていたことを、少しずつ実行していく

終わりに

 なるべく客観的に書くようにしました。面白くない内容だったかもしれませんが、ここまで読んでくださってありがとうございます。ここで名前を出した書籍や、自分の症状については、また詳しく書いた記事を出そうと思います。自分の頭の中を整理するために書いている本記事ですが、なにかの参考になれば幸いです。

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