夏の雑記
毎年どんどん暑くなる夏、今年の夏も例年よりさらに暑い。この異常気象は環境破壊のせいなのか、太陽フレアのせいなのか、それとも地軸の傾きのせいなのか定かではないが、確実に毎年温度が上がってきているのは事実。
今までだと家でクーラーをつけるのは真夏の何日かぐらいしかなかったのだけれど、まだ7月だと言うのに毎日つけずにはいられない。これを書いている今も軽い熱中症なのか先ほどから頭痛がしている。
ここのところ夏の暑さと仕事とでなんにもやる気がおきず、インターネット配信のラジオもかれこれ2ヶ月ほどお休みしている。選曲プレイリストはどんどんできているのだけれど、なかなかやる気になれないのだ。そうこうしているうちに音源を録音までして予定していたものも旬を過ぎてしまいボツにしようか悩んでいる。この土日も本当はキャンプに行く予定だったのだが、面倒くさくなったのと、やらなければいけない仕事があったので病むを得ずキャンセルした。別段書くような最近のエピソードはないのだけれど、たまには書いておかないと書き方を忘れてしまいそうなのでここに記しておこう。ただでさえ記憶力がなくなってきていて老いを感じはじめているのだ。
と言うわけで家に帰ってからもNETFLIXばかり観る日々。最近観たので面白かったのは《sense 8》《アンメット》《地面師たち》《首》《狐狼の血》など。
《sense 8》はマトリックスで有名なウォシャウスキー姉妹の作品。マトリックスは当時何故か好きになれなくて僕はまだ観たことがないのだけれど、このドラマを観て観てみたくなった。ところでウォシャウスキー姉妹と書いたが、以前はウォシャウスキー兄弟だったはずで、調べてみたら2人とも性転換して女性になっていたのだ。そういうこともありLGBTがテーマにもなっている。内容は感覚・知覚・視覚など脳内シナプスで繋がった世界中に散らばる感応者と言われる人たちの物語で、なかなか面白かった。
《アンメット》は事故で脳を損傷して記憶障害になった脳外科医の話。杉咲花と若葉竜也の演技が素晴らしかった。
《地面師たち》は一日で一気見するほど面白かった。実際にあった100億円近い不動産詐欺事件を元にした小説がベースになっている。途中観ながら詐欺集団たち登場人物を応援してしまっている自分がいた。ネタバレになるが、主人公がそれを《仕事》と言ったことに対して警察がそれは仕事じゃなくて犯罪ですよ、と言ったことに観ている自分もはっとしてしまった。完璧なチームプレー、偽文書偽造の技術、素晴らしいプロフェッショナルな仕事っぷりに感心したのだが、よく考えたら今世紀最大の大犯罪者たちなのだ。中でもボス役の豊川悦司のサイコパスな演技はすごかった。ちなみに彼は奈良出身という噂が昔からあるが、どうやら大阪府出身らしい。
《狐狼の血》もヤクザみたいな警察とヤクザの血で血を洗うような話で、なかなか観るのにエネルギーがいるが、ここでも役所広司の演技が冴え渡っていた。
北野武監督の《首》は本能寺の変の新しい解釈で描いた映画。織田信長や戦国武将たちの人間らしさ、特にビートたけし演じる秀吉の世渡り上手で人間味が溢れるコミカルなキャラクターがとても良かった。しかし殺戮場面や首がいっぱい出てくるので観るのに勇気がいる映画だ。案の定次の日に夢に出てきたぐらいインパクトがあった。
というわけで明日は休みなのでひさびさにラジオ収録でもしてみようかと思ったりしているけれど、その元気と気力がはたしてあるかどうか非常に怪しい。