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人は見た目が9割と言うけど

書店で、「絶対内定2024 面接」という本を見つけ、購入してみました。
絶対内定シリーズは、20年以上前から毎年刊行され、今は書籍5種類、手帳もあり、この分野で確固たる地位を築いています。
この本の初期の著者である杉村太郎氏は、私の同級生らしいし、彼の就職した最初の会社は私の「同業他社」でもある。
私が彼を知ったのは、もう一人の同級生と二人で、「シャインズ」という歌手として、でした。
それが就職塾を主宰し、こういったベストセラーを出すようになったのは驚きでしたが、2011年に若くしてお亡くなりになってしまいました。
でも、今でもちゃんと著者名(というべきか)に、我究館創業者 杉村太郎と書かれています。
ベストセラーになるのはよくわかります。就活生に向けた本としてはとてもわかりやすいし、何よりエールが聞こえるという意味でも素晴らしいと思います。
ただし、気になる点があったので、今日二つ目の記事をあげておきます。
「見た目の重要性を理解する」という章に、「話の内容」以外で、93%の印象が決まっている、とあり、人の印象を左右するもの、として
・目で見えるもの(顔つきや表情、髪型、服装)  55%
・耳で聞けるもの(しゃべり方、言葉づかい)   38%
・話の内容                    7%
となっています。「しゃべる内容が大切なのは言うまでもないが、ビジュアルの重要性を改めて心に留めよう。」と追記があります。
このデータの出典が明らかにされていないので、そこも気にはなりますが、まあ、人は見た目が9割、なんていう題名の本もありますし、そこに目くじらを立てる気はありません。
ただ、こういう書き方はミスリードにならないかと。
全然間違ってる、という気はありません。昨日今日文章を書き始めた私が、ベストセラーにもの申すのも気が引けるし。
見た目が重要であることは賛成です。むろん、美醜のような造形の違いではありません。
姿勢とか、堂々としてるとか、髪型なんかでかなり印象が違ってくるのは確かです。
でも、面接で合否の判定が見た目90%と思われるならそれは明らかに間違ってます。
まあ、この著者もわかっていながらキャッチーに書かなきゃ、ということなんだと思いますよ。しゃべる内容が重要なのは言うまでもないが、って言ってるし。
見た目を気をつけるに越したことはないし、そんなことで減点されるのはバカバカしい。
でも、9割が見た目で決まるってわけじゃない。
この本の間違いを指摘してるのでなく、勘違いしないでね、っていう話でした。
面接は、中身を見るものですよ。見た目もその一部であることは確かですが。

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