朝ドラ「虎に翼」で改めて日本国憲法に感動した話
NHK朝ドラ、虎に翼で主人公の寅子が新聞で交付された日本国憲法を読むシーンで、寅子に感情移入して、涙が出ました。
第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
日本初の女性弁護士、判事である主人公に何も共通点のない私が感情移入するのも少しおかしいし、一応法学部の出身者が今さら、とも思うのですが、今の仕事に思いを馳せ、改めてこの条文に感動したのです。
現在、ある企業の障がい者雇用のお手伝いと、別の企業の障がい者の処遇の見直し(障がい者と他の社員の処遇において、できる限り差別・区別をなくしていくこと)を仕事としてさせていただいています。
私は、無暗に「させていただく」を連発する話し方に非常に違和感を持っているのですが、本心からさせていただいている、と感謝をしています。
今の仕事に関わる方々はもちろんですが、私をこの仕事に誘ってくれた当時の就労移行支援事業所の社長、同僚、利用者の方々、その他、私の話に耳を傾けてくれた求職者の方々、皆さんが、単に人事・採用を専門にしていた私の目を開かせてくれました。
日本国憲法が施行されてから75年以上が経過し、ようやく仕事の上では、男女の目に見える差別はなくなりつつあります。
私がお手伝いしている会社の採用・研修の責任者は、私より一回りくらい年下の女性です。
彼女は、女性だからその職に就いたわけではない。女性だから、その職に就けなかったわけでももちろんない。
60年生きてきて、自分がたいしたことのない人間であるのは痛いほど知っているし、今の立場ではほとんど影響力はないけど、障がい者が仕事に就くことのお手伝いをする中で、憲法第十四条の精神どおり、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない社会の実現が近づくことに少しは貢献できるかな。
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