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なぜブラック企業は社員の手に受話器をガムテープで括りつけるのか

ちょっと前の話になりますが、ビッグモーターの社員が、電話を頭部に輪ゴム(?)で括りつけられている画像がSNSで拡散していましたね。

一日中、脇目も振らずに顧客に電話しろっていうことなんでしょうけど、昭和から平成にかけて、「受話器を左手にガムテープで括りつけられた」という話はよく聞きました。

単なる都市伝説の類としてばかりではなく、中途採用の面接でその括りつけられた当人から聞いたことも何回かあります。

まあ、何かの罰ゲームとして半分冗談でやっているような会社もあるようですが、令和の今の常識で言えば、明らかに人権侵害ですね。

私が直接聞いたのは、全て不動産会社での話でした。一つは投資用のマンションを電話営業する会社で、新卒で100人入社し、1年後に残っているのは5人程度と言う、漆黒のブラック企業ですが、他は大手の不動産販売会社です。

会社の特徴を書くとすぐに特定されるので、それは書きません。
でも、その時に聞いた話は、ちょっとブラック過ぎて、逆に笑っちゃうような話でした。ビッグモーターは、冠婚葬祭以外は土日祝も休めない、と言われていましたが、その会社は、冠婚葬祭も含めて土日祝は休めない、そうです。

中には、自分の結婚式の当日に出勤していたという噂もあったとか。

ともあれ、中古車業界や不動産業界で、こんなことが横行していたのは何故でしょう?

こういうことが起こりがちな会社は、「自社製品でないものを売買している」もしくは、「一般的に競争相手が多く、差別化しにくいサービスを提供している」会社が多いようです。
極端な話、他のどこにもない製品やサービスを提供している会社なら、営業すらいらないかもしれません。

ブラックとまでは言えなくても、1日の電話のノルマが設定されている企業も多く、そういう場合のノルマは一日100本~150本というあたりが多いでしょうか?

世の中には、独自の製品やサービスを提供する会社ばかりではありません。
もし、独自のものを持っていても、それを周知するには広告や電話営業が不可欠な場合も多く、それ自体を否定するわけではありません。

そういうケースでも、配送やサービスの提供のスピードや、価格だったり、アフターサービスだったり、社員の人間性で差別化できていて、業績のいい会社もたくさんあります。

でも、就職や転職の時には、その会社の提供する製品やサービスがどんなもので、どういう売り方や提供の仕方をしているのか、きちんと把握して面接に臨みましょう。

特に、スケールメリットなのか小回りの利くフットワークなのか、長い歴史なのか勢いのあるベンチャーなのか、その会社を特徴づけている何かを自分で納得して受けることをお勧めします。

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