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出会いは成長の種

3月半ば、人事異動が発表になり、いよいよ別れを意識するようになってきました。

この季節は、いつだって誰かが退職し、誰かが異動していく。1年間、ノルマに向けて頑張った同僚との別れは寂しいものです。

JAに就職して、来年度で10年目となります。

色々な人に出会いました。

色んな人にお世話になりました。

ほんと色々な人に迷惑をかけ、助けてもらい、成長させてもらったのですが、今回は、僕が新卒で入ったときの所属長、つまり、一番最初の上司について記すこととします。

右も左も分からずに入ったJAで営農支援担当として仕事をやっていたわけですが、無知だし社会常識の無い僕は結構、やらかしていました。

組合員さんの家に菓子折りを持って謝りに行くなんてこともありました。

その上司は、結構、モノをはっきり言うタイプで、今思えば当然ですが、当時の僕を一切、評価してくれませんでした。

ただ注意する時は必ずフォローしてくれたような気がします。

居酒屋に連れてってもらって2人っきりでお説教(笑)を頂いたり、2人っきりでキャバクラに行ったり...

今思えば、すごい面倒見いいですね。

上司は、よく「お前がここにいた爪痕を残せよ」と言っていました。

僕が異動して何年かして、組合員からアイツは誰だっけ?と言われるようではダメで、大きな仕事をして、あれは俺がやったんだと威張れるくらいでないと駄目だと言うわけです。

その上司も元々は営農指導員としてバブル期を生き、大きな成果を残してきた方でした。

そして、月日は流れ、人事異動でその上司とは暫く分かれて仕事をしていたわけですが、

何の巡り合わせか、上司の定年退職する年に、再び一緒に仕事をやらせてもらうこととなりました。

その頃は、ぺーぺーの僕ではなく、一人前として周りから(少しは)頼られる存在になっていました。

過去に全く評価してくれなかった上司も、良い目をするようになったとか、鍬の使い方が上手くなったとか、100点満点中80点とか、色々な場面で評価してくれるようになりました。

そうして、あっという間にこの季節。

上司の退職の日。

お世話になった上司のために、人生で初めて日本酒をプレゼントしました。

正直、ただお世話になったから、プレゼントですって感じで済ませようと思っていたら、まさか上司がブワッと男泣きしまして...

ふいに僕も一緒に泣きそうになってしまいました。

ホントに迷惑をかけたし、色々なことを教えてくれて、評価してくれて、格好いい人でした。

僕が、今、一人前の社会人として仕事できているのは、本当に色んな人の助けがあったからなんだと思います。(別の上司からの)パワハラを受け、精神的に苦しかった事もありましたが、それも含めて僕を成長させてくれた糧です。

ある人に、こう言われたことがあります。

「不器用で失敗ばっかりしている人の方が、その痛みを知っているから人に優しくなれるんだよ」

僕は、今で出会った全ての人のおかげで成長できたのだと思っています。そして、その過程で経験した後悔や悔しさ、恥ずかしさ、絶望感などなども、大事な成長の種だと思うわけです。

出会いは成長の種

これは、ケツメイシの歌ですが、この季節はよく聞きます。

お別れをするお世話になった人には、しっかりとお礼を言いましょう。

照れ臭いけど、とても大事なことなんだって思います。

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