周りはくだらないことしか言わなかった。 昨日誰とセックスしたとか、どこで何食べたとか。こんな音楽が好きだ、最近こんなことを思ったとかでさえも。僕の心が動かされることはないし、共感もできなかった。このくだらなさは僕にも当てはまる。表現力が不足しているせいで口に出すと途端に軽々しくなるのだ。 人の話を聞くのはあまり得意では無かった。それを聞いて何を思えばいいのか、どう返事をすればいいのか分からないからだ。 バカにしていたいとか、世間に対する逆張りだとか、そうすることでどうしよ
久しぶりに本屋で本を買った。 いつもブックオフで破壊的値段の文庫しか買っていなかったのでハードカバーの異常な金額にうんざりしながら、半ばワクワクしながら紀伊國屋書店を徘徊していた。横にシックな格好をした僕好みの女性がいたので偉そうにカフカなんか手に取ってみたりしたけど、なんだか下心があるとかそういう訳じゃないんだけど僕の近傍の女性を中心に僕の世界が回ってる気分になって虚しくなったので辞めた。以前から気になっていた吉本ばななのキッチンを手に取ってまたしばらく徘徊してレジに向かっ
自分の好きな音楽を聴き、服を着て出掛けて、雰囲気のいい喫茶店で珈琲を飲み、論文を読み夜にウイスキーをロックで飲む。 もっと言うと、 有名な洋楽を聴いてみて、 古着を着て出掛けてみて、雰囲気のいい喫茶店で珈琲を飲んでみて、誰かがやった論文を読み、どこかの小説の登場人物みたいに夜にウイスキーをロックで飲んでみる。 こんな予定調和で二番煎じの人生に飽き飽きするかと言われると、今はそうでも無い。こういうの、始めたばかりから。 多分僕の予想だと2年後に僕の自己顕示欲と自意識は爆発
好きな音楽は何かという問いに対して、自分で滑らかに解釈できるほどの答えはない。 僕の聴いている音楽といえば誰それが聞いていたものから影響を受けているものが多いし（たいていは父譲り）、はやりの音楽を聴いて満足することも少なくない。 好きか嫌いかと言われれば好き、だろうけど真意じゃない。ほぼ思考停止状態で聴いている。そんな自分が（人にも）気に食わなかったので無理やり歌詞やメロディーに意味をつけていたのだが、僕個人を反映しているかとなると自信はない。そもそもどちらか判断できるほど自
弱みから目を逸らすやつ、幸せだけがあると信じてやまないやつ。嫌いだ。 ゴミは丁寧に錆を取ってヤスリで磨いてスパイスでもかけて美味しく食べる。和食にして、洋食にして、美談にして、美味しそうに食べる。本当のゴミは花を摘んで爪だけで掴んで目を瞑って捨てる。 気持ちが悪い。 そう言う人たちは、本当のゴミが自分の中にあったらどう処理するんだろうか。頑張って精一杯美味しそうに食べるんだろうか。吐いて苦しんでくれるといい。そして、消化できないゴミに絶望して、本当のゴミを本当のゴミとして受容
最近はだらだら過ごしている。 電波時計の日にち値が変わっていく様子を冷めざめとした目で見てみる。 古着屋さんに「こいつ無理してんな」と思わせても申し訳ないので、自分まったく焦ってません。余裕です、なんて顔をして金が無いのに買ったコンバースを見つめている感覚に近い。 古着屋さんに「おれ、押し強すぎたかな…」なんて思ってもらいたくない。 ３人以上でやっている店は対象外だ。お互いで傷を見せ合っていればよろしい。そんな時間をも輝かせる魔力が３人にはある。 そうだ、だらだらしている話
一人称を俺と書いていいのは向井秀徳くらいのものなので、ここでは僕とする。 そこまで狙いに行った文章にはなってないと思う。 そもそも東京にいる彼女に会いに行った目的は僕に冷め出していることが分かったからだ。 そんなこんなで急いで東京に行き、僕の良くない部分がなんだかんだ聞いて、でも付き合ってくれ、全力で治すから付き合ってくれというつもりだった。 一昨日だったか、彼女の浮気が発覚した。詳しいことは面倒臭いし文字にもしたくないから直接言うことにするが、とりあえず胸がこんなに傷
僕なんて中身あるふりがうまいだけの何にもない空っぽ人間がnoteなんてとも思ったけど、そう思い続けるのもさみしいので、そんなこと考えてる暇あるならせめてタイピングの練習でもするかと思い寿司打代わりに始めてみた。 はじめに僕の生活と性格、こだわりだけ紹介する。 数か月前くらいから海洋系に興味を持ち始め、AUV(自律型無人潜水機)の研究でもしてやろうかなと考えている。でも最近はテーマを決めるにあたっても焦点を絞れとか、少しずれてるとかエイムの精度を指摘されて困っている。APE
