見出し画像

感動する話、必ず誰か死んでる説

みなさんこんにちは。KageMushaです。

唐突ではありますが、アニメってかなり種類ありますよね。バトル、ラブコメ、ロボット、ホラー、異世界と数多くのジャンルが生み出され続けています。

そんなバリエーション豊富なアニメですが、昔から変わらず存在しているアニメジャンルが一つあると思うんですよ。

それはズバリ…… 

感動アニメ


ではないでしょうか?

まぁ正直 感動 という言葉は作品が評価された上で名付けれたものなので、アニメジャンルとはまた別ではありますが。ここではアニメジャンルとして取り扱わせていただきます。

視聴した者を感動させるようなアニメ、それが感動アニメです。時には涙を流させたり、感傷に浸されたりと視聴者の心を揺さぶってくるんですよね。

有名どころで言えば、
ヴァイオレットエヴァーガーデン
・あの花の名前を僕達はまだ知らない
・四月は君の嘘
・Angel Beats!

とかですかね。

私もこれらのラインナップは一通り視聴しましたが、涙腺に大ダメージを食らわされました。もともと私が涙脆いのもあると思いますが。 

「いやいや、アニメで感動するとか無いから」

みたいな考えの人は上記のラインナップの中から一つだけでもいいので視聴してみてください。きっと感動の意味がわかると思うので。

そんな感動アニメ、実際に感動できるものはたくさんありますが、私は一つ疑問に思ったのです。

なぜ感動できるのか?

感動する、ということは何か感動を引き起こす要因があるはずだと私は思ったのです。

そして一つの自分なりの結論にたどり着きました。それは、

登場人物の死


です!

要するに、作中の登場人物の誰かが死亡することが感動に繋がっているのではないか?ということです。

考えてみてください。私があげた上記アニメ4種、絶対誰か死んでるんですよ!

ネタバレにならない程度に解説すると、
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
通称 あの花 に関しては、本間芽衣子(めんま)が死亡することにより話が展開されます。死亡したはずのめんまが、なぜか主人公の前に再び現れ、ストーリーが始まります。彼女を失ったことによって崩壊した友情が、再び一つの目標(めんまを成仏させること)に向けて取り戻されていく。そんな話ですが考えみれば登場人物、めんまが死亡していなければ感動の要因が発生しないのです。

Angel Beats!に関しては死後の世界の話ですから、死がストーリーの根底にありますし、最終的にも死が密接に話と絡んでいきます。

あまり深掘りすると本当にネタバレになってしまうので、危険なのでここで止めておきます…(他2作品は特に)

そんな感じで、感動的なストーリーに仕立て上げられている作品は、どこかしらで死と関連性を持っているのです。例え主要キャラクターが死亡していなくても、作中の別のキャラクターの死がトリガーになっているケースもあります。

ではなぜ、こうも死が感動の要因となっているのでしょうか?

そこで一つ私が考えたことがあります。それは、死が絶対的なものだから感動を引き起こすのではないか ということです。

生き物に死が訪れてしまったら、それを無かったことにすることは不可能です。亡くなった人が蘇ることは決してありませんから。つまり死とは不可逆的なもの。一方通行なわけで、それ以外の可能性は無い。要するに絶対的な存在ですよね。

抗うことも、可能性を信じて何とかしようとすることも出来ない、極端なマイナス要素が作中における死です。

死は、受け入れる以外に解決方法が存在しないわけです。誰かの死という解決不可能な存在によって友情が決裂、または死を受け入れられずに絶望。その状態から死という事実を受け入れ、前に進んでいかなければならない展開へと移行する。こういったストーリー展開が感動を誘うのでは無いでしょうか?

死はもちろん作中だけではなく現実世界でも当然のように共通して訪れるもので、絶対的な恐怖の対象です。 

それが作中のキャラクターに起きれば、私達は感情移入を余儀なくされますよね。

死を乗り越え、新しい日常を歩んでいこうというキャラクターの姿勢を示されたりすると当たり前の日々が永遠には続かないということだったり、様々な生き方に関することを考えさせられます。

悲劇的な展開が起き、それを中心として描かれるキャラクターの無力さや現実の残酷さ、それでも前に進む勇気や人の美しさ、そんな濃厚な人間ドラマが形成されることによって最終的な感動へと導かれるのではないでしょうか?

これはキャラクターが将来的に死亡することが分かっている、もしくはそのリスクがあるという死が開始点でない場合でも当てはまります。なんだったらそのケースの方がより残酷に感じます。

このケースは、より一層どうすることも出来ない死への絶対的な無力感を感じさせられますからね。ただ終わりを待つしかないという現状を叩きつけられます。しかしキャラクターはその場合、死を防げるかもしれないという実現しない可能性を信じていることが多いのでかなり厳しいですよね。虚しくなります…

感動アニメの凄いところで言えば、死を取り扱っているのに不快な思いになりにくいことですよね。理不尽なキャラクターの死の設定をうまく昇華出来なければ胸糞で終わってしまいますから。それをプラス方向に最終的に持っていくスキルは驚きです。

逆に一切、死を関連させずに感動的なストーリーに仕立てあげている作品は本当に凄いなぁと思います。いやお前、何様だという感じですが。

最後に

本当はもっと色々と書こうと思ったのですが、収拾がつかなくなってしまったのでこのくらいで終わりにしたいと思います。今回の記事の内容はあくまで私が思ったことを一心不乱に吐き捨てていったものなので 「いや違うだろ」という点も多いと思います。そこはご了承ください笑
アニメに関する記事は今後も投稿していこうと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?