年齢と涙腺の問題
感情薄めだよねー。
何考えてるか、
わからないタイプだよねー。
何があっても動じないよね。
等々。
割とクール系のキャラクターというか、悪く言えば感情の抑揚が低めの人として評価されてきた人生だったわけです。
そのせいか知らないけどキャラ設定自体が狼狽えない。
落ち込まない。
泣かない。
特に20代から30代にかけてはもう、無敵に平常心と根拠のない万能感に支配されていて、
初見の時の「火垂るの墓」以外は涙した記憶が無い。
毀誉褒貶色々あった後の40代にそれは突然起こった。
何か中間管理職している時に、その会社が。ごと終了してしまうような事態になり、自分が管理しているチームのメンバーに送る言葉的なことを言っていたら…
涙が溢れ出してきて止まらない。
要は人生色々あるけど頑張れよ。
みたいなことを言っていたのだけど、
若い部下たちを激励していたら…
もうどうにも止まらない。
何か自分の実体験とオーバーラップしてしまったのだろうけど、堰を切ったように涙がぼろぼろ溢れて言葉に詰まってしまった。
結局思い入れで涙が出るようになったのだと思うが、それで変なスイッチが入ってしまったみたいで、映画でもドラマでもとにかく泣きグセがついてしまって、すっかり涙脆いおじさんになってしまったわけだ。
プロの格闘家が一度こっぴどく倒されると「スイッチが出来た」とか言ってそれからやたらと倒れるようになってしまうのと少し似ているかもしれない。
それからの僕は子供、動物、老人、差別、挫折、色々なシーンで何かのスイッチが入って涙が出てしまうようになってしまった。
これは良いことなのだろうか?
人情家と評価されたいわけでは無いので、自分的にはちと不本意。
自分の中での「これは泣いてもいいんじゃね」のボーダーラインと、実際の泣き泣きスイッチの差が結構大きくて、自らの意志の力でコントロールできないのが納得行ってないってことだとこうやって書いてて改めて気がついた。
制御不能な感情の昂りが自分の中で湧くのがちょっとだけ嫌なんだろうなって。
世の中怒りの感情はコントロールできるようになりましょうっていうじゃない。
子供の頃に泣くのは悔し泣きが多かった。
要は思い通りにならないから泣くってやつ。
それはコントロールすべきだけど、ここに書いてきたような涙はまぁ、それはそれでいいのかなって思えてきたぞ。
うんうん。
基本誰も迷惑しなさそうだし。
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