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【妄想フィクション小説#2】東大魔法学部頭悪い -提出編-

※本稿は「東大魔法学部頭悪い」シリーズの後編です。前編を読んでない方はそちらから読むことをお勧めします。 「ほう、誰かと思えば、いつものジジイじゃねえか。最近てめえの声を聞きすぎてうんざりしてたが、まさかこんなところでも会うなんて奇遇だな。」 「奇遇?なにを言ってるのかね。私はお前をずっとつけていたのだよ。」 「ふざけたこと抜かしてんじゃねえぞクソジジイ!?俺の作戦は完璧だった。見えもしない相手をどうやって特定できたんだよ?」 「……フッ」 先生は小馬鹿にするように

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      「ご乗車誠にありがとうございます。この列車は……」 「全く頭悪くないか東大魔法学部ってのはなぁ…」 忘れもしない、この声。 「東大魔法学部頭悪くないかぁ?」 あの時と、変わらない。 「東大魔法学部は頭悪い!」 それが先生の口癖だった。 キーン コーン カーン…… 「んーーやっと2限終わったーー!さ、お昼食べ行こう!」 「もうマジで毒薬学の時間ずっと眠かったんだけど、ミナミ今日の内容分かった?」 「まあなんとなくね、毒キノコの写真見てたらお腹すいてきちゃった

      • 【妄想フィクション小説#1】ピアニストとひろゆき

        十数年前、私はプロのピアノ奏者"川上"として名を馳せていた。 だが、世間の音楽趣向の変化や、若手達の進出といった要因で私はピアノで食っていくのが困難になり、今は雑居ビル街の路地裏でひっそりバーを経営している。 そんなある日、自分がプロ時代に弾いた曲の音源をBGMとして流していたら、その日来店していた一人の客がこう呟いた。 「これってあなたの伴奏ですよね?」 「いいえ、違いますよ」 私は思わず反射的に否定した。もうピアノの道は諦めていたからだ。自分はもうピアノを弾くこ

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