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備忘2023年12月24日 クリスマスの茶事

🎄クリスマスの茶事🎅 覚え書き① 茶会記とはいえないなー多分 長文予定 

クリスマスの茶事とは!おっかなびっくり

習いに行っているお茶の先生から、昨年秋ごろにお誘いがありクリスマスの茶事になんとほんとにイブの12/24 (日)に参加させていただくことになりました。
初心者向けの茶事教室に参加した社中(その先生のとこでお稽古してる人たち)にお声がけいただいたようです。
茶事教室と他流派さんのイベント的な茶事含め、クリスマス茶会で4回目の茶事参加です←初心者で少し慣れてきつつあるレベルです。
参加表明はしたものの頭の中は???クリスマスと茶道って組合せありなの?どーなるの?と思いつつ、楽しみにしていました。

事前のお手紙など

お茶事なので事前に、先生自筆で巻紙に筆で書かれたご招待のお手紙が届きます。昔は正客さんが亭主宅に訪問してご挨拶していたらしいです。当然私からも即、当日伺う旨のお返事を、やはり巻紙に筆で書いて返送しました。小学校あたりまで書道教室に数年通っていたものの、お手紙への小筆書きはちゃんと習ったことないからお茶事教室・初回はひえーってなりましたよ。今もとりあえず、本とかYoutube見て、遅いよりは早い方がよいと、上手下手は横におき、まず速さ!すぐ書いて投函が大事、と開き直ってます。先生もこちらが慣れてないのわかってらっしゃるし。おいおい上手になりたいものです。

お茶事、当日の自分の準備

当日は良いお天気。着物も茶会・茶事のときしか基本着ていないので、これまたYoutubeや本をみつつ、毎回試行錯誤して着ています。お茶の先生が書いた着付け本や、着付け関連だと知ってる人は多いYoutuberの、着付け講師すなおさんの帯の結び方や髪のまとめ方の回など見ながら、早朝から準備。一応クリスマスを意識して、緑っぽい帯に赤系の帯締めなど用意。髪型をまず作り、お化粧、着付けへ。なんのかんの2時間強かかります。慣れてる人なら、ささっと30分もあればできるのでしょうけどね。髪がうまくまとまらないとか、二重太鼓うまくいかず結び直したりする時間も考慮して早め早めに。10時40分集合だから、交通機関乱れも考慮してほんと早め早めに。それこそ利休さん言うところの、刻限は早めに、かしらねぇ。

とはいえ、お迎えするご亭主さん側は、いくら慣れてらしても、もーーーっと準備(着物とかでなく、お道具とか設えとかもろもろ)大変なのは想像に難くない。先生レベルだと取り合わせ・美意識・ご趣向を楽しむ細部への心配りの領域でしょうけど・・・。

クリスマスお茶事 お道具ご趣向の記録

寄付き

本来の茶事は少人数で正客(メインゲスト)・連客(お連れの皆さん)メンバーが事前にわかってることが多いと思います。一同揃って伺うようです。今回は、初心者向け教室より一歩進んだ茶事、ということでお客は12人。のちのち考えるともしや12使徒を意識してたのかなー? (客も茶事の装置の一つかしらと帰ったあとにふっと思いました。)各人が時間までに集合。早めかな、と思ったけど皆様10時30分より前には会場の茶室に着いて、荷物まとめたりの準備を「寄付き」という場所ですませ余裕持ってる感じでした。たまたま同じ曜日のお稽古仲間の人がいて心強かったです。ここでも、硯と小筆が用意されていて、各自名前を書きました。書く場面があること忘れてた・・・茶事の本にもそんな場面は書かれていないしね。うぅ。

待合

ここからはご亭主からのご趣向説明を聞いたあとの解説も入りつつ。
順番に、待合(集合してお湯など飲んで待つところ)の入り口横に、クリスマスらしく軸装でミュシャの絵。ステンドクラスをイメージさせたそう。待合には右手のないザビエル像を上部に据えた年代物の綺羅綺羅した洋箱、お軸は15−6世紀の聖歌の楽譜。書院?ぽい窓の下の棚には織部焼きの香炉??(記憶が怪しい)。当時のキリスト教の影響も受けた茶人のイメージを取り入れたとのこと。

初座・席入り

腰掛待合で、座りご挨拶受けたあと順次、蹲で手口清めにじり口から入る。ここでびっくり。正午の茶事という基本の茶事なのですが、まさかの和蝋燭のみで茶室内は夜のよう!軸は淡々斎か円能斎(うろ覚え失礼)の神子光〜で、書いた人は違う神を思ってたでしょうが趣向に合わせキリストをイメージさせるもの。左右に和蝋燭で一つの燭台は、和風、もう一方は、洋風。厳かな雰囲気。釜は大ぶりな亀甲地紋?、水差しは見立てでデルフト焼きかなんかのワインクーラーだと言われているものに蓋を付けたもの。ご亭主(先生)さんは樽をイメージしてるとご説明くださいました。茶入は鞘のような長い大きなもの。裂地は忘れたー。やはりすぐ記録しないとだめね・・・。

初炭〜懐石

お正客さんも初めての初心者の中から男性。お詰め(最後に座るいろいろ役割があるお客さん)も初めての方。聖書の狭き門より入れとにじり口にたとえ、お礼のお言葉を先生に。先生から頑張って考えてきてすごく練習したんですね、とのお言葉に一同和みました。煙草盆は、昔どこかの教会の入り口の扉が先生宅に持ち込まれてきたものを加工して作らせたものだそう。なんでそんなん持ってはるん、とツッコミたくなりました。お香はクリスマスの趣向なので、なんとミサに使用される乳香でした。先生も初の試みですって。羽もお正客さんが訪ねてくださいました。立派なものでした、とごまかす私の記憶。ごめん。
ひととおり初炭拝見御、懐石に。どれもすごーく美味しかったーーー!って、だけだとおわっちゃうので思い出します。印象的だったのは、やはりクリスマスを意識して二献目のお酒が白ワインだったこと。久しぶりにワイン抜栓したそう。酒器もマイセンかなんかの洋窯。模様は中国から西洋に伝わる際に牡丹から変化した薔薇だそう。洋では玉ねぎ柄になってるのも、もとは中国でイチジクだったものが西洋にはないからイメージできず玉ねぎになったもの(ここは観光で故宮博物館いったとき+本で学んだ知識とあってた)。先生から、本当はミサを意識して赤ワインを出したかったが、さすがに組合せ的に無理だった、と。聖餐を意識されたご趣向でしょうね。キリストの私の血=赤ワイン。私の肉=パン・・・は、さすがに無理ですよね。寒い中、ほっと温まる懐石、ご飯も一文字ほくほく、煮物椀は特に温かさが身にしみるカニ真薯に、奥様の半東で次々とほどよいタイミングで出され進んでいきます。焼き物は穴子だったかなー。なんせ初心者が多いから、モノの扱いとかも多少慣れてきてて、本で予習してても、ややぎこちなく。皆様ほぼ同じレベルあたりなのでちょっと心安い。お詰めさんは同じ曜日のお稽古仲間さんで、最後のご飯をちょっと残すの忘れたーと。私も忘れそうでしたが一応少しだけ残しましてたけど、その一言に、わかるーと。
千鳥の盃も行われました。いやー、お茶する人って確実に飲めた方が楽しいですね。自分は下戸、体質的にだめな人間なのでとても残念。一献目ですでに顔真っ赤。二献目からは少なくしてもらいそこでもう心臓バクバク。その後は残念ながら形だけ。
ご亭主さんである先生は千鳥で12人分お酒召し上がって平気そうでした。飲めない人間からしたらもう、びっくりです。
最後に茶事のメインである濃茶のためのお菓子。クリスマスツリー、オーナメントののったかわいいキントンで吉祥寺亀屋万年堂さん製。美味しくいただいました。お腹いっぱい。

和蝋燭

ここは茶事の順とは関係なく珍しい体験だったので記録。
なかなかお見かけしない和蝋燭。茶事でも手燭とかは夜咄の茶事でしか普通使用しないものですって。今回は荘厳なイブの夜をイメージして使ってみたとのこと。ジジって言う音、時代劇ドラマや小説でしか見たり聞いたりしたことないけど本当〜にジジッてけっこうな音が鳴るんだなと驚きました。和蝋燭は煤もでるし喉も少し影響受けるかもとご注意もあり。普通に見るいわゆる洋の蝋燭と違い、芯を切っていかないと火が大きくなったり消えたりコントロールが大変ですって。今回外は良い天気でしたが、茶室内は和蝋燭を何本か立てての明かり。半東の奥様先生が、ところどころ和蝋燭の芯切りのために出入りして面倒見てくださりました。芯切りも技術いりそー。まじまじと日の付いた和蝋燭見たことなかったので、良い体験でした。手燭以外に燭台がところどころ客の間に置かれていて雰囲気素敵。茶室内だけ夜でした。

中立ち〜外へ

あらためてお床・炉など拝見後、正客から順ににじり口から外へ。にじり口から出るときって着物だとなかなか綺麗に出るの大変。皆様どうされてるのかしら。外は明るくてびっくり笑。
長くなってるので2回に分けます。

続く